今年6月から『週刊少年ジャンプ』で始まった新連載『ルリドラゴン』が、はやくも激動の展開を迎えている。本誌の次なる看板作品として期待が高まる一方、作者・眞藤正興のコンディションに心配が寄せられているのだ。
新たなメガヒット作の誕生となるか
同作の主人公は、ドラゴンと人間のハーフとして生まれた女子高生・青木ルリ。突然肉体の“ドラゴン化”が始まり、困惑する彼女や友人たちの学園生活が、かわいらしい絵柄で描かれている。
もともと『ジャンプGIGA』に読み切りとして掲載された作品が、あらためて長編として連載スタート。読者アンケートなども好評らしく、7月25日発売の「ジャンプ」34号では連載開始早々に2度目のセンターカラーを迎えた。
さらには、「ルリドラゴン」単体のLINEスタンプが発売されたというビッグニュースも到着。まだ6話しか掲載されていない新人漫画家の作品としては、類を見ない快進撃と言えるだろう。
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また、同号ではギャグ漫画『僕とロボコ』が、1話丸ごと使って「ルリドラゴン」をパロディ。『ドラゴンボール』や『呪術廻戦』など、「ジャンプ」のメガヒット作と並んで「ルリドラゴン」がネタにされたということで、人気作として認められていることがよく分かる。
そんな看板作品の地位まで見えてきそうな「ルリドラゴン」だが、朗報ばかりではない。次号となる「ジャンプ」35号にて、休載となることが発表されたのだ。理由としては、作者の体調不良だという。
迫りくる不穏な気配…
実は同作は、前号の「ジャンプ」33号でも休載したばかり。新連載ではほとんど見たことのない速度での休載だったが、それが頻発している気がかりな状況。しかも2回とも、作者の体調不良が原因とのことなので、なおさらファンたちは気が気ではないだろう。
案の定ネット上では、《さすがに休載多すぎて心配になるレベル》《連載始まったばっかなのに、ほんと大丈夫か》《来週また休載か…作者さんの体調が心配》《続きを読みたいけど眞藤先生の体調が心配》といった声が殺到している。
週刊連載はただでさえハードスケジュールを強いられるもの。そのペースに慣れていない作家は、体調を管理することが難しいのかもしれない。最近では賀来ゆうじの『アヤシモン』が、12話目で休載したケースがあった。
「ジャンプ」の過去作でいえば、『ワールドトリガー』を連載する葦原大介が激務によって体調を崩し、月刊誌『ジャンプスクエア』に移籍した現在でもそのダメージを引きずっている。
一度大きく体調を崩せば、取り返しのつかない事態になる可能性も否定できない。『少年ジャンプ+』への移籍も囁かれているが、編集部はどのような判断を下すのだろうか。
文=野木
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