“男の娘”ブリジットの性自認が確定!「俺たちの男の娘を返せ」運動が勃発

“男の娘”ブリジットの性自認が確定!「俺たちの男の娘を返せ」運動が勃発

“男の娘”ブリジットの性自認が確定!「俺たちの男の娘を返せ」運動が勃発 (C)PIXTA

『GUILTY GEAR -STRIVE-』に実装された人気キャラ・ブリジットの性自認をめぐり、ふたたび炎上騒動が巻き起こっている。開発スタッフの公式見解が発表されたのだが、その内容に納得がいかないファンたちが“ポリコレ叩き”を行っているのだ。

公式にトランスジェンダー化したブリジット

ブリジットは、2002年に稼働した『GUILTY GEAR XX』から実装されたキャラクター。よく知られているように、男性ながらも美しい女性の姿をした“男の娘”という設定で人気を集めた。

しかし「GUILTY GEAR -STRIVE-」では、英語版公式サイトの紹介文にて「her」の代名詞が使用されていたことから、トランスジェンダー扱いの疑惑が浮上。もともと性自認が男性のまま女装するキャラだったため、解釈違いだと激怒する人々が相次いでしまう。

さらに過激派の間では、ユーザーサポートがブリジットを「男の娘」と断言したかのような “捏造画像”まで出回り、開発会社の『アークシステムワークス』が直々に注意喚起を行うほどの事態となっていた。

そんな中、9月14日に「アークシステムワークス」は第11回デベロッパーズバックヤードを公開。そこで論争を呼ぶブリジットの性自認について触れ、「アーケードモードのブリジットストーリーを経て、ブリジットは自分を女性と自認するようになりました。なので『彼』と『彼女』のどちらの代名詞が正しいかと聞かれたら、ブリジットは『彼女』にあてはまります」と公式見解を示した。

「俺たちの男の娘を返せ」運動

いくらオタクが「ブリジット=男の娘」と騒ごうとも、公式が彼女の性自認を女性として提示した以上、それに従うしかないだろう。なにより一次創作にあたるゲーム内で、ブリジット自身の生き方が示されたということなので、それを否定して自分の解釈を押し付けようとするのは厄介な二次創作に他ならない。

しかし「男の娘」を愛するネットユーザーたちは、今ひとつ釈然としていない模様。性自認の設定について、最近流行りのポリティカルコレクトネス(ポリコレ)への配慮と勘ぐる人もいるようだ。

オタクたちの間では、《ゲームや表現の仕方にまで突っ込んでこないでほしいよ》《海外のポリコレ人が騒ぎ立てたせいでブリジットという一人のキャラクター性は殺されました》《プレイヤーの想像に任せろよ。これは返金騒ぎの回答》《こういうポリコレ対策、マジでいらない》と大ブーイングが巻き起こっている。

他方で公式は、「彼女が勇気を出して、自分自身の気持ちに嘘偽りなく選択したその道を、皆さんに見守っていただければ幸いです」という祈りを綴っていた。そうした思いやりを無視してポリコレ憎しのバッシングを続けることは、本当にブリジットへの愛情と言えるのだろうか…。

文=大獄貴司

【画像】

master1305 / PIXTA