『ufotable』と『HoYoverse』の共同長期プロジェクトとして、大人気オープンワールド型RPG『原神』のアニメ化が発表された。しかし今回の発表を受けて、日本のアニメファンの一部、とくに『刀剣乱舞』のファンからは怒りの声が上がっている。
抱えている作品が多すぎる?
「原神」のアニメ化発表に伴い、YouTube上の公式チャンネルなどでは約3分のコンセプトPVも公開。美麗なアニメーションと3DCGが融合したハイクオリティーな映像となっており、アニメ化に向けてかなり力を入れていることが窺える。
【長期プロジェクト始動・コンセプトPV】
この冒険に満ちたブランニューワールドへ旅に出よう!
原神とufotableによる長期コラボプロジェクトが、正式に始動。
▼YouTube版https://t.co/YmO1myp8Rj原作:HoYoverse
アニメーション:ufotable
原曲:Yu-Peng Chen @ HOYO-MiX
PV編曲:ufotable#原神 pic.twitter.com/fQWQQlmvVp— 原神(Genshin)公式 (@Genshin_7) September 16, 2022
しかし今回問題視されてしまったのは、アニメ制作会社「ufotable」がすでに多くのプロジェクトを進行させていること。制作が発表されるだけで、まだ実現に至っていないものがいくつもあるのだ。
その最たるものが『ガールズワーク』。『TYPE-MOON』との合同プロジェクトとして2010年にアニメ化が発表されたが、現在も「アニメ化企画進行中」となっており、ほぼ凍結している。
そして2016年に発表された劇場版『活撃 刀剣乱舞』も、なかなか企画が進んでいない模様。昨年12月末にやっと公式ツイッターなどで「企画進行中」とのアナウンスがあったが、以降はまた情報の更新が止まってしまった。
怒りを露わにするとうらぶファン
その他にも「ufotable」は、『魔法使いの夜』の劇場アニメーションや、『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編なども制作中。どれもかなりのビックプロジェクトだが、そのうえ『原神』アニメ化の話まで舞い込んだことで、ネット上では《もうやめましょうよぉ!! もうコレ以上作品抱え込むの、やめましょうよぉぉぉ!!》《こんな感じで他にも大きいプロジェクト抱えてそう》《鬼滅の刃の進行が遅いうえに、TYPE-MOON作品も抱え込んでで大丈夫なのか心配》といった声が上がっていた。
とくに5年以上も待たされている「刀剣乱舞」シリーズのファンは怒り心頭のようで、《刀剣乱舞くんのことはいつまで飼い殺しにすんの?》《ufotableさん、活撃刀剣乱舞忘れてる?》といったお気持ち表明が続々。
また「活撃 刀剣乱舞」を完成させないまま、次々と儲かりそうな企画を始動させる姿勢が、「不誠実」とまで指摘されている。
同社ではこれまで数々の原作付きアニメを手掛けており、最近では『鬼滅の刃』を大ヒットさせたことが記憶に新しい。その手腕から、さまざまな企業から甘い誘いを受けていることは想像に難くないだろう。
もしこれ以上、進行中のプロジェクトが増え続ければ、ますます他作品のファンは荒れてしまうかもしれない…。
文=大上賢一
【画像】
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