『週刊ヤングジャンプ』の看板漫画の1つとして、実写映画やアニメでも人気を博した『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』。約7年半にわたって続いた同作が、ついに最終回を迎え、さまざまな反響を巻き起こしている。
人気ラブコメ漫画が迎えた「卒業」の時
「かぐや様」は『ミラクルジャンプ』2015年6月号から連載が始まり、その後「ヤングジャンプ」へと移籍。天才的な頭脳を持つはずの主人公たちが、コミカルでピュアな恋模様を繰り広げるラブコメディとして大ヒットを収めた。
11月2日に発売された「ヤングジャンプ」49号では、そんな同作の最終話『グッバイ秀知院!』が掲載。海外留学していた白銀御行がひそかに秀知院学園に訪れ、四宮かぐやの卒業を見守ろうとする…というストーリーが描かれている。
赤坂アカ先生、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」連載7年半本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!#かぐや様 pic.twitter.com/X6tWiFfAHt
— アニメ「かぐや様は告らせたい」公式 (@anime_kaguya) November 2, 2022
作中ではお馴染みの生徒会メンバーたちも集結し、まさしく大団円と呼ぶべき展開。SNS上では《かぐや様いい終わり方していて普通に感動した》《最後までかぐや様らしい終わり方で最高だった!》《とても綺麗な終わり方だった》と感動の声が上がっていた。
途中で“卒業”したファンの意見は…
見事な終わり方ではあったものの、かつて「かぐや様」を熱心に追いかけていたファンの中には、複雑な反応も示す人も少なくない。
とくに多いのは、《文化祭までは好きな作品だった》《ウルトラロマンティック以降の蛇足感が凄まじい》《本当の意味での最終回は、文化祭で既に終わっていた》《マジでウルロマまでは覇権ラブコメだったよ、ウルロマまでは》と、物語後半の内容に疑問が呈されている。
彼らが口々に話題に出すのは、白銀とかぐやのラブストーリーとして高く評価されている「文化祭編」。そこから単行本にして10巻以上物語が続いていたのだが、蛇足だと感じてしまう読者もいたようだ。
とはいえ、はるか昔から「恋愛漫画は着地点が難しい」と言われているもの。完結のタイミングを見誤ると、蛇足と指摘されてしまいがちだ。逆に人気絶頂期にあっさり完結を迎えた『週刊少年マガジン』の『五等分の花嫁』などは、例外と言えるだろう。
なお、「かぐや様」に関しては今後も「大きな伏線」が回収される予定があるとのこと。まだまだファンを楽しませてくれそうだ。
文=「まいじつエンタ」編集部
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