アニメ『ONE PIECE』で“無限列車編”を放送? アニオリが好評「悪夢を断ち切れ!」

アニメ『ONE PIECE』で“無限列車編”を放送? アニオリが好評「悪夢を断ち切れ!」

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

れっきとした「麦わらの一味」メンバーでありながら、イマイチ存在感がないと言われがちなブルック。12月4日に放送されたアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の第1043話『悪夢を斬る ブルックの氷の抜刀!』では、そんな彼の過去をめぐるアニオリ描写が用意され、視聴者たちを大興奮させている。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

「鬼ヶ島」城内にて、遊郭を取り仕切る花魁で“飛び六胞”のブラックマリアと交戦していたロビン。ブラックマリアは相手に幸せな夢を見せる技「幻夢」を使うのだが、ロビンは自力で幻からの脱出に成功する。

するとロビンの前に、ブルックが颯爽と登場。どうやらブルックもまた「幻夢」を食らっていたようだが、自らの力でピンチを切り抜けたようだ。

マリアの「幻夢」をめぐるエピソードは原作にも登場するのだが、アニメ版では大きな変更点が。原作のブルックは、「幻夢」が効かなかったことをわずか1コマで説明しているのだが、アニメでは幻の内容がしっかり映像化されている。

ブルックが見た夢とは、彼が骨になる前に乗船していた「ルンバー海賊団」の仲間たちとの再会。船長のヨーキが登場し、やさしく声をかけてくる上、音楽を奏でる仲間たちも目の前に現れるのだった。

そしてブルックは仲間と楽しそうに音楽を奏で、幼き日のクジラのラブーンとも再会。しかし最終的には“幸せな夢”であることを見抜き、仲間たちの幻を「悲しくて、苦しくて。私、胸が張り裂けそうです。私、胸ないんですけど」と言いながら切り伏せていく。

久しぶりに大好評のアニオリ描写

ブルックが所属していた「ルンバー海賊団」は、未知のウイルスによる疫病で船長が亡くなる悲劇を経験。その後は「魔の三角地帯」での戦闘や船の大破などが原因で全滅している。

そこで「ヨミヨミの実」の力をもつブルックは、ただ1人だけ復活を果たした。陽気な性格のキャラクターだが、作中トップクラスに暗い過去を背負っているのだ。

今回のエピソードでは、そんなブルックの悲しみがあらためて映像化され、視聴者も胸を打たれた模様。

ネット上では、《アニオリでやっぱり号泣。幻想のルンバー海賊。ブルック最高》《ヨーキ船長が出てくるの、だいぶアツかった》《アニメのブルックの悪夢のくだり、めっちゃ丁寧になってる。凄くいいアニオリ》《ブルックのアニオリ、予想以上に良かった》《こういうアニオリなら、いつでも見たい》などと絶賛の声が殺到している。

しかもヨーキ船長に至っては、過去に声をあてていた声優・竹本英史がふたたび声を担当。自身のツイッターにて、《ヨーキ船長を再び演じられる機会がくるとは露程も思っていませんでした。アニメ制作スタッフの皆様ありがとうございました》と感謝を述べていた。

また、幸せな夢を見て現実に戻ってくる描写に《アニワン版無限列車編!? 悪夢を断ち切れ!!》《無限列車編と遊郭編を混ぜた、無限遊郭編》といった声も上がっていた。

普段は賛否両論の上がる「ONE PIECE」のアニオリ描写だが、少なくともブルックについては大好評のようだ。露骨な尺稼ぎに見えない展開なら、原作ファンも歓迎するのかもしれない。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ