トラジャ大爆死がマジでヤバい…ジャニーズの“海外進出”が難しい理由

平野紫耀 

平野紫耀 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

来年5月でメンバー3人が脱退するジャニーズグループ『King & Prince』が、ここに来て〝ブースト〟をかけている。

あらゆるグッズが爆売れし、ジャニーズ内でもトップクラスの人気に。一方で、若手の『Travis Japan』が大爆死。対照的な結果となっているようだ。

「11月にリリースされた両A面シングル『ツキヨミ / 彩り』は、発売1カ月で売上100万枚を達成。これはグループ初にして今年唯一のミリオンヒットであり、必然的にオリコン年間1位にもなります。

また、来年のジャニーズカレンダーも、各グループで予約数トップ。脱退を惜しむファンの熱意により、来年5月を前にして爆売れしています」(出版関係者)

一方、これで2位に転落したのが、デビュー以来あらゆる数字でトップを獲ってきた『Snow Man』だ。

「2007年から2019年まで、事務所の年間シングルトップは12年連続で『嵐』でしたが、20年以降はSnow Manがこの位置に。

カレンダーも昨年までダントツの部数で、あくまで〝数字の上では〟ですが、今や事務所トップの稼ぎ頭になっています」(芸能ジャーナリスト)

しかし、キンプリが脱退ブーストで数字を伸ばしたことにより、ついにその座から陥落。Snow Manはデビュー以来、初めて2番手の位置に成り下がった。

デビューしたばかりなのにトラジャがヤバい

「Snow Manは方向性や沿革を考えると〝ジャニーズの本流〟ではありません。逆説的に、だからこそブレークしたとも言えるのですが…。

対するキンプリは結成からデビュー後の活動まで、ジャニーイズムを体現する王道中の王道ですから、そもそもこちらがトップであるべきなんですよ」(同・ジャーナリスト)

一方、出鼻をくじかれる形になったのが、10月末に世界配信デビューを果たしたTravis Japanだ。

「各ECサイトのランキングを見ると、キンプリをトップに『なにわ男子』、Snow Manが人気な一方、デビューしたばかりのTravis Japanは下位に甘んじている。通常、ジャニーズはデビュー後、数年の内が人気のピークですから、これはかなりヤバい数字と言えます」(前出・出版関係者)

やはり、日本には未だ〝シングルデビュー〟が定番だという文化が根強く、配信だった彼らは注目されていないようだ。

「トラジャはデビュー前後のSnow Man同様、少数のオタクが熱心に買い支えるグループ。しかし、今年頭の無期限海外留学で、『いつ戻ってくるか分からない』『直接会えない』と、ファンが大量にふるいにかけられてしまいました。

カレンダーの売上不振も、いかにファンの心が折れ、潮が引いていったかの証左でしょう。このように、〝世界デビュー〟といえば聞こえはいいものの、海外進出は日本のファンを失うリスクと隣り合わせなんですよ」(前出・ジャーナリスト)

初代『ジャニーズ』もキンプリも、海外進出をめぐって方向性の違いが生じ、グループが分裂する結果になった。

ネットが発達して渡米中の活動を追えるようになっても、国内のファンを繋ぎ止めるのは難しいようだ。

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