『チェンソーマン』の主人公・デンジといえば、きわめて不幸な境遇をもつ設定で、ネットの一部では“弱者男性のヒーロー”とも目されていた。しかし『ジャンプ+』で現在連載中の第2部では、まるで別人のような成長を遂げているようだ。
※『チェンソーマン』最新話に触れています
1月18日に配信された第118話『別れの挨拶』では、好意をもった相手を武器に変える力がある「戦争の悪魔」のヨルが、デンジの武器化を実行。「デンジ脊髄剣」と唱えるも、なぜか不発に終わってしまう。
「戦争の悪魔」の能力を知らないデンジにしてみれば、ワケが分からない状況のはず。しかし冗談まじりに「アサ脊髄剣」と言い返しながら、頭に手を乗せた後、その場を去っていくのだった。どうやら、デンジは「脊髄剣」を「さよなら」に変わる挨拶と解釈したらしい。
「#チェンソーマン 第二部」
ジャンプ+にて
本日は最新第118話が配信されました!
※第119話は1週空いて2/1(水)配信予定です▼「チェンソーマン」第118話はこちらからhttps://t.co/2qI40ifLgX
— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) January 17, 2023
デートを終えた相手が突如奇行に走ったにもかかわらず、恥をかかせないためにか、自分もノリを合わせるというデンジの機転。しかも成り行きとはいえ、さりげなく頭を撫でるようなムーブにつなげていた。
こうしたデンジの行動は、とりわけ女性読者たちに深々と刺さったようで、《デンジの夢女子になっちゃう》《頭ポンするデンジかっこよすぎるじゃん こんなの好きにならないわけないじゃん》《デンジくんいつの間にそんなイケメンになったの?》《デンジにはモテ要素ある。そんじょそこらのヲタクや弱者男性には真似できないね…》と絶賛が巻き起こっている。
昔のデンジが忘れられないファンたち
ただ、デンジの変化を喜ぶ人ばかりではない。《俺たちの頭イカれてるデンジを返せ》《お願い今まで通りぶっ飛んだヤバいやつでいてくれよ》と、昔のような振る舞いがもどってくることを望む声もある。
第1部が始まった当初のデンジは、社会的に“弱者”と言われるような人物像。多額の借金を抱えており、義務教育レベルの学歴もなく、女性との交際経験もなかった。
そして純粋な気持ちで女性に飢えていたが、その願いは上手くいかない…というところも、読者の共感ポイントだったはずだ。
ところが第2部のデンジは急成長。ここ数話を振り返ってみても、水族館で落ち込むアサを見つけて励まし、デートに不慣れなアサに「最高のデートを教えてやる」と言うなど、もはや少女漫画チックなイケメンキャラになりつつある。
とはいえ、人間として急激に成長しているのは喜ぶべきことだろう。デンジに明るい未来が待っていることを祈りたい。
文=野木
写真=まいじつエンタ