ジャンプ+連載にパクリ疑惑!? 某なろう漫画が「ひのきのぼう」に酷似との指摘

ジャンプ+連載にパクリ疑惑!? 某なろう漫画が「ひのきのぼう」に酷似との指摘

ジャンプ+連載にパクリ疑惑!? 某なろう漫画が「ひのきのぼう」に酷似との指摘 (C)PIXTA

現在『少年ジャンプ+』で連載されている漫画『僕の武器は攻撃力1の針しかない』に、まさかのパクリ疑惑が浮上している。かつてネット上で大流行した「僧侶『ひのきのぼう……?』」という短編小説に、設定や展開などが似通っているというのだ。

懐かしの“SS”との共通点

「僕の武器は攻撃力1の針しかない」は、2022年9月から連載を開始したファンタジーアクション漫画だ。

攻撃力・防御力・魔力なしの主人公・マヌルが、突如勇者パーティから追放されてしまい、攻撃力1の“呪われた針”を装備することに。絶望の底に落とされたかと思いきや、その針の秘められし力により逆転人生が始まる…という物語となっている。

そんな同作との類似性を指摘されているのが、「僧侶『ひのきのぼう……?』」だ。こちらは10年ほど前『2ちゃんねる』に投稿された、いわゆるSS(ショートストーリー)の一種で、当時は高い人気を誇っていた。

「ひのきのぼう」も、勇者のパーティを追放されてしまった僧侶を主人公とした物語。最弱武器であるひのきのぼうを駆使し、幼馴染である勇者の力になるため、冒険を続けるというストーリーだった。

たしかに追放されたキャラクターが最弱武器で逆転するという展開は、かなり似ている。また、主人公が「ダメージを与える箇所を一点集中させ、最弱武器で敵を倒す」という戦略を取るところも、両作品の共通点と言えるだろう。

「追放もの」にはありがちな展開?

いろいろとそっくりな作品に対して、ネット上では《見比べて見たけど思ったよりそっくりでびっくり》《天下のジャンプでこんな丸パクリしていいのかよ》《原作者が商業デビューしたのかと思ったら別人だった、これはアカンやつ》と問題視する声が多数上がっている。

ただ、「僕の武器は攻撃力1の針しかない」の設定はそこまで独創的なものではなく、言ってしまえば「なろう系」の人気ジャンル「追放もの」のテンプレに近い。

そのため、偶然の一致だと考える人も多く、《この基準なら、なろうの追放系ほぼ全てがパクリ扱いできる気もする…》《この辺のジャンルはもうパクリとかどうでもいいっしょ》《俺だけ不遇だけど実はチートでしたってのはもはやテンプレ》といった意見も唱えられている。

むしろ「僕の武器は攻撃力1の針しかない」が「追放もの」の展開を忠実に描いている以上、同ジャンルの元祖とも言える「ひのきのぼう」に似てしまうのは、当然のことかもしれない。

ここで本当に重要なのはパクリかどうかというより、オリジナリティの有無だろう。テンプレ展開のせいか、「ジャンプ+」のコメント欄ではネガティブな意見が並んでしまっているが、この先華麗な逆転劇を期待したいところだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Beton Studio / PIXTA