『鬼滅の刃』ってスゴい…興収200億円を逃した『ONE PIECE』の限界

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あの手この手を使って興行収入200億円を目指してきた映画『ONE PIECE FILM RED』が、ついに1月29日をもって終映を迎えたのだが、目標にはあと一歩届かずじまい。

これにより、『鬼滅の刃』がどれほど凄かったのかが改めて浮き彫りになった。

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同作の最終的な興収が発表されたのは1月30日のこと。公開177日間で日本国内での興収は197億円にのぼり、全世界での興収は319億円に到達したという。

これは映画『ONE PIECE』シリーズの中で歴代1位の記録で、国内の映画興収ランキングにおいても『ハウルの動く城』を抜いて歴代8位にランクインしている。

「『ONE PIECE FILM RED』が興収197億円を達成するまでの道のりは、決して容易ではありませんでした。

公開直後からありとあらゆる入場者特典を展開したうえ、本編に登場するキャラクターのウタも興収を上げるために駆り出されていました。

さらに終映ギリギリにはフィナーレ企画と題して『クライマックスクリアファイル』を配布したり、本編終了後にフィナーレ映像を流したりと、あらゆる手段を尽くしてきたのです。

しかし健闘虚しく200億円には届きませんでした。運営サイドはファン以上にガッカリしたことでしょう」(映画ライター)

やっぱり『鬼滅の刃』には勝てない?

ちなみに国内興収ランキングトップを誇る『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、公開から73日間で興収324億円を突破。最終的に400億円以上の興収を記録している。

2作品を比べる人も多く、《かなりの入場者特典でも200億まで届かないのか。国内だけで400億の鬼滅ってやっぱり凄い》《特典10弾以上も配って、ようやくハウルに勝ててよかったね。鬼滅には全然負けてるけど》《鬼滅に負けて歯軋りしてそう》《もう鬼滅の後を追うのやめろよ》など、改めて「鬼滅の刃」の強さを再確認する人で溢れている。

「『鬼滅の刃』はかつて『週刊少年ジャンプ』に掲載されていた作品で、単行本の累計発行部数は1億5000万部を超えています。

同じジャンプ作品で、かつ同誌の看板を背負っている『ONE PIECE』としては、どうしても記録を塗り替えたいところだったでしょう。

しかし、実際は『無限列車編』の足元にも及びませんでした。『ONE PIECE』の興収もたしかに凄い記録ではありますが、それ以上に『鬼滅の刃』の凄さの方がひしひしと伝わってきますね」(同・ライター)

ちなみに「ONE PIECE FILM RED」は、特典を第14弾まで配布して今回の結果を残している。

もしも「鬼滅の刃」以上の大ヒットを記録したいのであれば、その倍の特典を用意する必要があるのかもしれない。

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