“寿司テロ”は因果応報? 回転寿司チェーンの「被害者ヅラ」に疑問の声も…

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民度の低い客による悪質なイタズラ動画が出回ったことにより、回転寿司店での迷惑行為が連日ニュースで取り上げられている。

ネット上にはイタズラに及んだ少年への非難の声が殺到しているが、その一方で回転寿司チェーンの対応も問題視され始めているようだ。

俗に言う〝ペロペロ事件〟以降、全国の『スシロー』はガラガラ状態だとSNS上で話題になっていた。

株価は大幅に下落し、時価総額が160億円ほど減ったともいわれていたが、現在そんな同店を応援しようと多くの人が店舗へ訪れている。

しかも一般人のみならず、実業家の堀江貴文氏やタレントの池田美優、お笑いタレントの小籔千豊をはじめとする著名人たちも続々と訪問。

SNSやYouTubeなどで「スシロー」を訪れた旨が報告され、今やツイッター上には「#スシローを救いたい」というハッシュタグまで生まれている。

これには「スシロー」の公式アカウントも《沢山の応援の声をいただき大変ありがとうございます》と感謝の気持ちをツイートしていた。

無責任な企業への大きな罪と罰

同店を応援する声が相次ぐなか、一部の人からは厳しい意見も。

《自分たちは悪行三昧だったのに…。被害者ヅラすればチヤホヤされるという新しい商売方法》《おとり広告とかの影響でマトモな客が足を運ばなくなって、客の偏差値が下がった結果、動物園になっただけ》《スシロー、世間の同情を集めてるようにしか見えない。消費者をあざむいた直近の不始末は忘れてないからね?》など、〝おとり広告〟の一件を引き合いに出す人が少なくない。

「『スシロー』は2022年6月ごろ、消費者庁から〝おとり広告を行った〟として景品表示法に基づく措置命令を受けています。

その理由は、広告の品を販売できない状態だったにもかかわらず、テレビコマーシャルなどで宣伝していたため。消費者から反感を買い、炎上を招きました。

少し厳しい言い方になるかもしれませんが、それだけ消費者を敵に回していた『スシロー』が、今回の件で一気に多くの味方を得たわけです。違和感を覚える人がいてもおかしくはないでしょう」(同・ライター)

しかし、そもそも民度の低い客による問題行動は今に始まったことではない。10年ほど前のいわゆる〝バカッター事件〟以降、店側は何かしら対策を講じていたのだろうか。

たとえばお笑いコンビ『キングコング』の西野亮廣は2月4日、自身のツイッターで〝ペロペロ問題の対策案〟を3つ紹介。

そのうちの1つである《お客さんが選んだ寿司だけがテーブルに流れてくる》という案を採用するだけでも、恐らく状況は変わっていたに違いない。

もちろん迷惑客が全面的に悪いのは間違いないが、企業側にも対策を怠っていた責任は少なからずあるだろう。

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