『ポケモンSV』じゃんけん大会化でオワコン寸前!? 強すぎカイリューがランクマッチを破壊

『ポケモンSV』じゃんけん大会化でオワコン寸前!? 強すぎカイリューがランクマッチを破壊

『ポケモンSV』じゃんけん大会化でオワコン寸前!? 強すぎカイリューがランクマッチを破壊 (C)PIXTA

まだ発売から数カ月しか経っていない『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(ポケモンSV)だが、ランクマッチの参加人数が激減しているという。その理由は、現在の対戦環境で大暴れしている“あのポケモン”にあるのではないかと言われている。

ランクマ人口減の原因はカイリュー?

実態を調べるために、『株式会社ポケモン』が提供している公式クラウドサービス『Pokémon HOME』で、ランクマッチ(シングルバトル)参加人数の推移を見てみよう。

まず発売直後のシーズン1では、122万7,984人。しかし1月6日~2月1日までのシーズン2では87万536人まで下がり、現行のシーズン3では58万3,142人となっている。

前作の『ポケットモンスター ソード・シールド』のデータと比べると、差は歴然。同作のランクマッチ参加人数はシーズン1こそ105万1,524人だったものの、シーズン2は86万6,832人、シーズン3は72万3,873人と緩やかに推移していた。

なぜ「ポケモンSV」のランクマッチは、前作と比べてここまで急速に衰退したのか。ネット上では、《カイリューがクソすぎる》《テラスタルが終わってる 4倍無くなったカイリューとかおもんねーわ》《テラスおもんないしな》といった声が上がっている。

とくに新要素「テラスタル」で猛威を振るうカイリューが、ランクマッチの人口を減少させているらしい。

高種族値のポケモンでじゃんけんするゲーム

カイリューといえば、初代から登場しているドラゴンタイプのポケモン。元々ステータスに恵まれており、「こうげき」や「ぼうぎょ」といった種族値の合計600に達しているポケモン、通称“600族”の元祖とも言われている。

そんなカイリューはタイプが「ドラゴン/ひこう」なので、伝統的にこおりタイプの技が大の苦手。こおりタイプの技はドラゴンタイプとひこうタイプの両方に効果抜群なので、カイリューは4倍のダメージをもらってしまう。

しかし「ポケモンSV」にはポケモンのタイプを変えられる「テラスタル」があり、これによってカイリューがトップメタに。たとえば「テラスタル」ではがねタイプになると、被ダメージ4倍の弱点だったこおりタイプが、ダメージ半減の「こうかいまひとつ」になる。

他にもノーマルタイプの「テラスタル」で先制攻撃技「しんそく」をタイプ一致で撃ったりと、“型”の種類も豊富で対策が困難。実際に「Pokémon HOME」のデータを見ても、カイリューがランキングトップになっており、断トツの使用率を誇っているようだ。

またランクマッチのシステム上、対戦相手のポケモンがどのタイプの「テラスタル」を持っているかはわからないので、「完全な運ゲー」といった批判も。カイリュー云々以前に、現状の“テラスタルじゃんけん”をどうにかしなければ、今後もさらに人口が減っていきそうだ。

文=大上賢一

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