“下関のてっちり”にツッコミ殺到! アニメ『名探偵コナン』ご当地ネタに「それは大阪」

“下関のてっちり”にツッコミ殺到! アニメ『名探偵コナン』ご当地ネタに「それは大阪」

『名探偵コナン』102巻(青山剛昌/小学館)

アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)の第1074話『てっちり対決ミステリーツアー(門司港・小倉編)』が、2月18日に放送された。作中では山口県下関市のご当地ネタが描かれたのだが、地元の人たちからツッコミが殺到している。

※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています

今回事件の舞台となったのは、山口県下関市の老舗ふぐ料亭『泉谷』。毛利探偵事務所は、料亭の四代目店主・泉谷誠と娘の泉谷楓から依頼を受けたのだった。

どうやら創業以来の旨味がしみ込んだ大事な“鍋”を、自宅から盗まれてしまったらしい。泉谷誠は『てっちりGP』という全国イベントの決勝戦を控えていたため、絶体絶命のピンチだという。

そして事前調査によってあぶり出された4人の容疑者から、コナンたちは犯人を捜し出していく──。

珍しく超凶悪犯罪都市・米花町を抜け出して、実在する土地にやってきたコナンたち。登場する街並みや食べ物まで、現実の下関が再現されており、大きな反響を呼んだ。

下関じゃなくて大阪の文化に…

ところがそんなご当地描写をめぐって、下関出身の視聴者たちは違和感を拭いきれなかった模様。やり玉にあがったのは、作中で「ふぐ刺し」が“てっさ”、「ふぐ鍋」が“てっちり”と呼称されていたことだ。

SNS上では《下関では「てっちり」という言葉は使わないけど?》《「てっちり」「てっさ」なんて言わないから違和感すごい それは大阪やろ》《関門編はありがたいけど、地元では「てっちり」とは言いません。あれは関西でしょう!》《今日のコナン、下関門司が舞台みたいやけど山口でてっちりってダサすぎる》《てっちりって関西圏だけの呼び名じゃなかったっけ? 普通にフグ鍋って言えば良いのに》《下関でてっちりなんて言わないよ。耳にしたこともない》といった指摘が相次いでいた。

実は「てっちり」といった呼び方は下関では使われておらず、むしろ大阪の文化。どちらもふぐ料理が名物ではあるものの、別物の文化が広がっているのだが、アニメスタッフが凡ミスしてしまったのだろう。

ちなみに「名探偵コナン」では、以前にも「てっちり」が主題となったことがある。第263話『大阪ダブルミステリー 浪花剣士と太閤の城』では、遠山和葉と服部平次の家で「てっちり」を食べる描写があったのだ。

この時には大阪のご当地ネタとして描かれており、下関出身の視聴者の中には、同エピソードによって「てっちり」という言葉を知ったという人もいるほど。

ご当地ネタを盛り込む以上、入念に下調べしておかないと、うっかり視聴者の逆鱗に触れてしまうこともありそうだ…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ