日本ドラマへの皮肉?『ブラッシュアップライフ』浅野忠信がチョイ役だった理由

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バカリズム  (C)まいじつ 

お笑い芸人のバカリズムが脚本を務める、今期No.1ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)最終話が3月12日に放送された。最終回でも相変わらず、大物俳優がチョイ役出演したことが話題になっている。

ストーリーは、33歳の独身女性・近藤麻美(安藤サクラ)が、一度死んだことをきっかけに、再び人生をやり直して〝徳〟を積んでいくというもの。

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最終回では浅野忠信がゲスト出演。パイロットの麻美と真里(水川あさみ)が飛行機へ乗る前に現れて、自分を〝タイムリーパー〟だと称した。

この男は、人生1週目で飛行機が事故にあうことを知ったため、人生2週目の今回、パイロットに頼んで飛行経路を変えようと試みているのだ。

男は麻美と真理を脅すことも辞さない構えだったが、麻美と真理がそれぞれ人生5週目と6週目で、もともと飛行経路を変えるつもりであることを知ると、すぐに引き下がる。とんだピエロになるのだった。

「浅野が登場するとあって、とんでもない波乱が予想されていましたが、まさかのモブキャラレベルの扱い。浅野レベルの大物が、こんなチョイ役で登場することは異例でしょう」(芸能記者)

水川あさみでできなかったことをリベンジ

『ブラッシュアップライフ』には、松坂桃李、黒木華、仲村トオルなどの大物も、チョイ役出演して話題を呼んでいた。

「特に松坂は本当に何とも言えない役柄で、絶対に最終回で再登場し、大活躍するとの予想が大判でした。しかし結局、序盤にちょっと登場して以降、出番はゼロ。視聴者の予想を超えていきました」(同・記者)

大物のチョイ役起用については、バカリズム流のギャグや皮肉ではないかとの見方もあるようだ。

「バカリズムは、ドラマ中盤に水川あさみが意味深に初登場するシーンをテレビで見て、このまま水川が再登場しないほうが面白いと考えたそうです。

もちろん脚本の都合上、そのギャグは実現しなかったのですが、浅野の起用放送はまさにそれでしょう。意味深に登場して何にもしないという、水川でできなかったことをしています」(同)

起用されている役者の格で、ドラマの先の展開が予想しやすくなっている昨今、バカリズムはそれを見事に逆手に取ったようだ。

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