『うたプリ』『Mマス』存続の危機…! 二次元男性アイドルの主流はVTuberへ移行

『うたプリ』『Mマス』存続の危機…! 二次元男性アイドルの主流はVTuberへ移行

『うたプリ』『Mマス』存続の危機…! 二次元男性アイドルの主流はVTuberへ移行 (C)PIXTA

二次元男性アイドルコンテンツを盛り上げてきた『うたの☆プリンスさまっ♪』(うたプリ)が、大炎上の最中にある。運営会社『ブロッコリー』からの声明も発表されたものの、事態は一向に収まる気配がなく、コンテンツの存続自体が危ぶまれているようだ。

火に油を注いでしまった公式の対応

そもそもの火種となったのは、4月1日に発表された新コンテンツ『うたの☆プリンセスさまっ♪ BACK to the IDOL』(バクプリ)だ。

「うたプリ」はイケメン男性アイドルを中心としたコンテンツだが、「バクプリ」は女性キャラクターがメインの企画。ターゲット層がまったく異なる上、ファンにとって大切だった「プリンセス」という名称を流用したことなども反感を買ってしまった。

ファンの猛反発を受けて、「うたプリ」の“生みの親”であるElements Gardenの上松範康氏がツイッター上で釈明。今後しばらく「うたプリ」の楽曲制作を「お休み」することを告げ、騒動が紛糾している。

そんななか、4月5日に「ブロッコリー」が公式サイト上で「弊社新規コンテンツにつきまして」という声明を公表した。

そこでは「ご心配をおかけしておりますことお詫び申し上げます」という謝罪と共に、「バクプリ」が「うたプリ」とは異なる世界の話になることが報告されている。

しかし上松氏に関する対応などに一切触れられていなかったことから、ファンたちの不満はますます加速。《知りたい事がなにも書かれてない》《テンプレート過ぎる&とりあえず出した感がひどすぎる》《私たちはうたプリのファンであって上松のファンでもブロッコリーのファンでもないから履き違えるな、つけあがるな》といった批判が噴出中だ。

騒動は一向に収まる気配がなく、もはや「うたプリ」というコンテンツの存続に関わる事態にまで発展している。

男性アイドルコンテンツの世代交代

そもそも「うたプリ」は、女性向けコンテンツの中でも一大ジャンルである“2次元男性アイドル”の先駆け的な存在だった。

個性豊かな男性アイドルたちが活躍する『あんさんぶるスターズ!』(あんスタ)や『アイドルマスター SideM』(Mマス)などの人気作は、同作に続いて生まれたものだ。

しかし片や「うたプリ」が炎上する一方、「Mマス」もコンテンツ存続の危機に突入。現在稼働していたソーシャルゲーム『アイドルマスターSideM GROWING STARS』が7月31日にサービス終了を迎えることが発表され、ファンたちを絶望させている。

まさに2023年は二次元男性アイドルコンテンツが、焼け野原と化しつつある。そこで代わりに台頭しているのが、男性VTuberの存在だ。

とくにVTuberグループ『にじさんじ』は男性VTuberが多数所属しており、『ChroNoiR』、『ROF-MAO』といったユニットも人気を集めている。

運営会社『ANYCOLOR』の決算資料では、最も多いファン層が20代女性であることが示されていた。

ゲームをメインとした二次元アイドルに対して、VTuberは実在しているのが強み。リアルタイムでレスポンスがある唯一無二のコンテンツとして、今後覇権ジャンルとして成長していくかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部

【画像】

master1305 / PIXTA