『教場0』事件のワンパターン化に視聴率低下! 被り要素があまりにも多すぎる

木村拓哉

木村拓哉 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

木村拓哉主演のドラマ『風間公親ー教場0ー』(フジテレビ系)では、毎回不可解な事件が巻き起こる。5月15日放送の第6話「三枚の画廊の絵」でも頭部と手首のない変死体が発見されたのだが、視聴者は〝ワンパターン化〟された事件の内容にウンザリしているようだ。

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コトの発端は、熊之背山の登山口近くで見つかった〝謎の変死体〟。近隣の住民が犬の散歩中に発見したもので、遺体の頭部と手首は切断されており、まだどちらも見つかっていない。

やがて捜査の結果、被害者は歯科医の苅部達郎(浜田信也)であることが判明する。犯人は画家の向坂善紀(筒井道隆)で、彼と2年前に離婚した妻の再婚相手が苅部だった。向坂が殺害に至った経緯は、元妻に引き取られた息子の才能を思ってのこと。息子は美術の才能がありながらも絵を禁止され、向坂が直接説得しようにも苅部は全く聞く耳を持とうとしない。そんな彼の態度にいら立ちを覚え、誤って殺害してしまったのだった。

お決まり展開ばかりでマンネリ化

山の中で発見された死体、性格の悪い被害者、親を殺されて片親になってしまった息子…。今回も怒涛の展開を見せてくれた同作だが、視聴者はこれらの設定に対し、《とにかく山の中使うんだな》《殺される側が毎回性格悪すぎて胸糞悪い》《風間は山奥担当なん?》《この作者、子どものために親が殺人犯しちゃうパターン好きよね》《いつも子どもが残されてしまうから、その後が心配で犯人逮捕されても全然スカッとしない》などと、ネット上で落胆の声が上がっている。

「確かに過去の放送回でも、今回と同じような設定が登場しています。たとえば第1話は、妻をひき逃げで亡くした男性と娘の物語。続く第2話ではイジメを隠蔽する性格の悪い教師が被害者となり、第3話は山のような場所で変死体が発見されました。さらに第4話も我が子をとられまいとする19歳のシングルマザーが人を殺め、第5話ではまたもや人里離れた別荘地――つまり山のような場所で遺体が発見されています。視聴者が〝ワンパターン〟と騒ぐのも無理はないでしょう。もはや同じような設定をローテーションするだけの作品といっても過言ではありません」(ドラマライター)

初回こそ世帯平均視聴率は12.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)と高かった「教場」だが、第6話は8.3%にまで下落。徐々に〝千枚通しの男〟の謎も明かされていくが、それまで視聴者の心はつかみきれるのだろうか。

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