黒歴史再び…? LiSAと『スパイダーマン』のコラボが期待薄なワケ

LiSA 

LiSA 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ

6月16日より公開されるアニメーション映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。同作の日本語版主題歌を歌手のLiSAが担当することになったが、ネット上では賛否あるようだ。

同作の日本語版主題歌が発表されたのは、5月23日のこと。同日にはLiSAのオフィシャルYouTubeチャンネルで、映画「スパイダーマン」と主題歌『REALiZE』がコラボした特別映像も公開された。

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主題歌を担当するにあたり、LiSAは《私の大好きなグウェンが活躍を見せる本作に、日本語版主題歌を託していただき、とても光栄です》《フィルムで大暴れする彼ら、彼女たちの姿と共に「REALiZE」をお楽しみいただけたら嬉しいです》とコメント。配信ジャケットには、映画の制作に携わったアニメーターによる描き下ろしイラストが使用されるという。



映画「スパイダーマン」とのタイアップに対し、ネット上では《初ハリウッドおめでとう》《LiSAとスパイダーマン、楽しみすぎる》《主題歌担当おめでとうございます! 新曲ありがとうございます! 早くフルで聴きたい》《世界進出とかすごいな》などの祝福と歓喜の声が相次いでいた。

日本アーティスト×海外映画は“鬼門”?

しかし、ネット上に飛び交っているのは、何もポジティブな意見ばかりではない。一部の人からは《まぁ私はもちろん字幕で見ますけどねwww》《ハリウッド映画主題歌といっても、日本語吹き替え版だけなので、世界進出という訳ではなくね?》《ノーウェイホームであれだけ叩かれたのにまた吹替主題歌つけるの謎…》といった否定的なコメントも見受けられる。

「2022年に公開された映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、日本語吹替版主題歌として『SixTONES』の『Rosy』が起用されました。グループとしては初となるハリウッド映画の主題歌でしたが、ジャニーズが『スパイダーマン』の主題歌を務めることに拒否感を示す人が続出。今回、LiSAの起用に文句をつけている人も、恐らく同じような感覚なのでしょう」(映画ライター)

かねてより、日本アーティスト×海外映画の相性はあまり良くない。これまでもさまざまな日本のアーティストが海外映画の主題歌を務めてきたが、その多くが散々な結果に終わっている。

たとえば『CHAGE and ASKA』の元メンバー・ASKAが主題歌を担当した『ジャッジ・ドレッド』は、シルベスター・スタローン主演映画の中でも酷評の多い作品。

小室哲哉がエンディング曲をプロデュースした『スピード2』も、グーグルの検索サジェストに「ひどい」「大コケ」と表示されるほどの評判の悪さだ。

浜崎あゆみが主題歌を手がけた『DRAGONBALL EVOLUTION』に関しては、原作者である鳥山明でさえ批判的な評価を下していた。

つまり、今回のようなコラボは〝鬼門〟と言っても過言ではないのだ。それならば、現在不評を買っているアニメ『鬼滅の刃』の主題歌をLiSAに任せた方がよっぽど安パイだったかもしれない。

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