“素麺の茹で方”論争に終止符?『揖保乃糸』直伝の美味しい茹で方とは

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徐々に暑くなってきた今日このごろ、毎年のように勃発するのが、素麺の茹で方論争だ。今年は、あるSNSユーザーがツイートした「フライパンを使う茹で方」が物議を醸している。

その方法は、フライパンでお湯を沸騰させ、素麺を入れて10秒かき混ぜた後、すぐに火を止めて蓋をし、3分待つだけというシンプルなもの。

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投稿者は《コシがあって凄く美味しい。普通に茹でるよりくっつかないし熱くないし最高》と自画自賛している。

ところが、このツイートに、兵庫県の手延素麺協同組合が所有する高級手延素麺『揖保乃糸』の関係者が反応。《生産者としてはおすすめしないんすよ…》とツイートしたことがきっかけで、ネット上で賛否両論が飛び交っている。

美味しい素麺の茹で方

手延素麺の名品『揖保乃糸』の公式Webサイトでは、大きめの鍋でお湯を沸かし、1分30秒~2分茹でた後、生水を流しながらしっかりもみ洗いすると記載されている。

お湯の分量は、1人前2束100グラムにつき1リットルとあり、フライパンでは明らかに少ないわけだが…。

「おそらくフライパンを使った茹で方は、香川県でそば店『田舎そば川原』を営む川原恵美子さんのYouTubeで紹介された方法を改変したものでしょう。

川原さんのレシピでは、素麺を鍋に入れ、お湯が沸騰したら蓋をし、火を止めるのですが、たっぷりのお湯で湯がくのがポイントになっています。

問題となっているレシピでは、お湯を沸かす時間を短縮するためにフライパンを使うことで、麺がダマになってしまうかもしれません。

とはいえ、手軽に素麺を茹でられることも事実でしょう。どちらの方法をとるか、悩ましいところですね…」(グルメライター)

川原さんの動画は2021年6月に公開され、これまでに約660万回も再生されている。いかに多くの人が素麺の茹で方に関心を示しているかわかるだろう。

たかが素麺と思うかもしれないが、好きな人にとってはされど素麺ということなのだろう。

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