『どうする家康』長篠の戦いが残酷すぎる…“歴史の教科書”との違いに絶句

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

6月11日放送の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)第22話で、織田信長が火縄銃を用いて武田の騎馬隊を打ち破った「長篠の戦い」が描かれた。その壮絶な戦の様子に視聴者は絶句している。

長篠城の西・設楽原で武田軍と対峙した徳川・織田連合軍。徳川家康(松本潤)は、わずかな手勢で武田の背後から夜襲をかけ、武田勝頼(眞栄田郷敦)軍を臨戦態勢にさせることに成功。約1万5000人の武田の騎馬隊が襲い掛かって来る。

【写真】『どうする家康』放送休止日に『#松本潤Instagram』がトレンド入り! お茶目ショット… ほか
【関連】広瀬アリスが有村架純に追い打ち? 『どうする家康』ヒロイン交代に言及

すると織田信長(岡田准一)は、「これからの戦を見せてやる」と、この瞬間を待っていたとばかりに火縄銃を騎馬隊へ向かって発砲。その数、3000丁で、いわゆる「三段撃ち」である。

すると武田軍は次々に倒れ、そのまま敗戦。壮絶な戦場を前に、家康の息子・信康(細田佳央太)は「戦というより、なぶり殺しじゃ…」と衝撃を受ける。この戦いで、家康は信長の家臣になることを決断するのだった。

「日本史の教科書には、信長は新しい武器である鉄砲を使って武田に勝ったとサラリと書かれていますが、それをビジュアル化することで、あまりの戦闘力の違いに圧倒させられましたね。ドラマでは、信長の指揮力よりも、武田の絶望感がよく描かれており、信康がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こすほど無惨なもの。多くの視聴者を唖然とさせたことでしょう」(ネットメディア編集者)

実は武田軍も鉄砲を使っていた?

実際、視聴者からは《実写で見るとエグいな…教科書でしか観た事なかったから》《学校ではさらっと習うけどこれはえぐい》といった反応が見受けられた。

「長篠の戦ですが、最新の研究では、武田軍も信長には及ばずとも鉄砲を用意していたことが判明しています。というのも、武田は天文24(1555)年、長篠の戦いの約20年前に起こった第2次川中島合戦で、300丁の鉄砲を使用したことがわかっているんです。

とはいえ、ドラマでこれらを描くのは野暮。制作陣は、あくまで騎馬攻撃という旧来の戦法を撃破した〝最新鋭の戦〟を信長が取り入れたこと、ひいては信長の冷酷さや聡明さ、資金力を見せたかったため、教科書に沿ったのでしょう」(週刊誌記者)

高校・大学受験ともに戦国時代はほとんど出題されないが、一般教養を深めるには大河ドラマはいい教材となるだろう。

【あわせて読みたい】