俳優・木村拓哉が業界内で絶賛される理由は…『教場0』で魅せた神演技

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

6月19日に最終回を迎えた木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)。このドラマによって、業界内では改めて木村の役者としての凄みを絶賛する声が続出しているという。

フジテレビ開局65周年特別企画である『教場0』は、2020年と2021年に新春SPドラマとして制作した『教場』シリーズの前日譚。

世帯平均視聴率は初回12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)からはじまり、第3話から第10話までは一桁台に沈んだが、最終回の第11話は10.6%と二桁復帰。なんとか有終の美を飾った。

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「視聴率が一桁に沈んだことで、木村を〝オワコン〟扱いする人がいますが、それは浅慮というもの。今の時代、8%を超えれば十分、二桁キープなんて超ヒットレベルなので、十分に高い数字を記録したと言えます。

さらにTVerのお気に入り登録者数は130万人超えで、ライバルと言われていた福山雅治主演の日曜劇場『ラストマン』(TBS系)を上回っていますからね」(週刊誌記者)

しかし、業界関係者が評価しているのは、そんなわかりやすい数字ではないという。

キムタクはアドリブ挙動のプロフェッショナル

「木村の〝クセ演技〟が評価されているようです。今作で木村が演じた風間の独特な口調や台詞回しは、ネット上でマネされるだけではなく、有吉弘行などお笑い芸人たちもマネをしています。

もはや『教場』と言ったら〝あの口調〟というほどの作品の代名詞になりました。もし木村以外が風間を演じていたら、こんな風に流行ることはなかったでしょう」(同・記者)

そう、俳優・木村のスゴイところは、思わずマネしたくなるクセ演技にある。

「思えば、2019年の日曜劇場『グランメゾン東京』(TBS系)でも、独特なポーズやピースサインが話題になっていました。台本で指定されていないような部分をアドリブで補い、登場人物のキャラ付けをすることが、俳優・木村が現場で評価されている理由なのです。

特に、SNS最盛の時代において、こういったバズりやすいキャラ付けは、ドラマ班が最も欲しがっているところ。狙ってもなかなかできないバズりを、ドラマの中で華麗にやり遂げてしまうのは、もはや天才の領域」(同)

これがスーパースター・キムタクだ。

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