『こち亀』両津勘吉は女の敵だった? 今ならフェミニストが激怒しそうな非道行為

『こち亀』両津勘吉は女の敵だった? 今ならフェミニストが激怒しそうな非道行為

『こち亀』両津勘吉は女の敵だった? 今ならフェミニストが激怒しそうな非道行為 (C)PIXTA

約1年ぶりとなる『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の新作読み切りが、『週刊少年ジャンプ』32号に掲載されることが分かった。国民的キャラクター、“両さん”こと両津勘吉のカムバックに多くのファンが期待を寄せている。

しかしそんな両津の過去を振り返ると、女性読者を真っ青にさせるような非道行為のオンパレードだったという。

麗子を睡眠薬で眠らせて…

元々両津は迷惑系ユーチューバーの先駆者のような人物だったが、単行本105巻に収録された「(秘)麗子フィギュア発売中!?の巻」では、法的にも道徳的にも一発アウトな事件を起こしている。

同エピソードで、両津は報酬目当てに秋本麗子のフィギュアを制作するというよこしまなプロジェクトに便乗。“実物”を参考にしてフィギュアの原型を作るため、睡眠薬を混ぜたコーヒーを飲ませて麗子を眠らせる。

そして無防備な麗子の全身を隅々まで採寸していき、途中で制服を脱がせると、下着の上からメジャーを当てるという暴挙に及んだ。コミカルに描かれているものの、客観的に見れば現職警察官による性犯罪なので、決して許される行為ではないだろう。

また、両津は女性蔑視的な発言が多く、同僚として身近だった麗子は頻繁にその被害に遭っている。46巻収録の「カスタムカー大集合の巻」では、カスタムカーコンテストに出す車を作っている最中、近寄ってきた麗子を追い払うために暴言を吐いていた。

両津は車の趣味を「男の世界」として神聖化しつつ、「おまえなんかクッキーでも作ってろよ!」「女なんか創造力がねえんだから食う 着る 遊ぶ この3つだけ考えてりゃいいんだよ」とまで言い放っている。

とはいえ麗子も言われっぱなしではなく、暴力で反撃しているので、この場面にかぎっては2人の“プロレス”として情状酌量の余地があるかもしれない。

ほかにも大量にいたセクハラの被害者たち

両津の暴走に巻き込まれたことがあるのは、麗子だけではない。87巻に収録された「それ行け!ベルグマンの巻」では、警察犬を使って銭湯の盗撮事件を起こしている。

警視庁の警察犬・ベルグマン号の面倒を見ることになった両津は、この犬に酒を飲ませた上で、女湯に突入させた。そしてベルグマン号に装着されたカメラでギャルたちの入浴シーンを楽しむと、躊躇なくビデオに録画。さらに犯行は一度では終わらず、そのまま銭湯を3軒ハシゴするのだった。

ちなみにアニメ版の86話「両津死す!ナニィ!?」では、両津が幽体離脱した際に麗子の体に憑依し、女湯に突入するという展開も描かれている。

また、58巻の「ワクワク忘年旅行の巻」では、葛飾署の面々で行った温泉旅行で大はしゃぎ。警察学校を卒業したばかりの女性警察官たちに、「ザ・ヘンタイ」と題した宴会芸を披露したが、これは目の前で自身の全裸を見せ付けるものだった。もはやセクハラの領域を超えた犯罪行為だ。

あらためて振り返ると、両津の起こした事件は過激なものばかり。もし今でも当時のノリで連載が続いていたら、炎上は避けられなかっただろう。

文=「まいじつエンタ」編集部

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