『FF16』の失敗でスクエニの株価が急落!? 国内販売本数が1週間で10分の1に

『FF16』の失敗でスクエニの株価が急落!? 国内販売本数が1週間で10分の1に

『FF16』の失敗でスクエニの株価が急落!? 国内販売本数が1週間で10分の1に (C)PIXTA

世界中のゲーマーから注目されていた、『ファイナルファンタジー』シリーズの最新作『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)。6月22日の発売から2週間が経ったが、販売ペースが早くも落ち込み、油断できない状況となっている。

売り上げが10分の1に

『ファミ通』が発表した6月26日から7月2日の週間推定売上ランキングによると、首位を獲得したのは6月30日発売のニンテンドースイッチソフト『超探偵事件簿 レインコード』。同作は『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けたスタッフによる最新作として注目を集めていたが、1週間で5万5,339本の好成績を残した。

それに対してPS5の「FF16」は、発売2週目にして推定売上本数が3万763本を記録。初週売上は33万6027本で初登場1位を獲得していたが、1週間でおよそ10分の1まで下落し、2位に転落してしまった形になる。

「そもそも、一見好調に見える1周目の売上も、“PS5にしては”という条件付きのもの。3月25日にニンテンドースイッチで発売された『星のカービィ ディスカバリー』は、初週で『FF16』を上回る38万60本を記録していました。

天下の『FF』最新作が『カービィ』に敗北するとは予想していなかった人が多いようで、ネット上では《ムービィ》という二つ名まで生まれています」(ゲームライター)

口コミを想定した18カ月ジワ伸び計画

とはいえ『FF16』も意地を見せており、スクウェア・エニックスの発表によると、全世界累計販売本数は1週間で300万本を突破している。

しかし実は前作『ファイナルファンタジー15』の時には、より売上のペースが早く、発売初日で全世界累計500万本に到達していた。PS5限定という制約の影響かもしれないが、やはり現状はまったく油断できないだろう。

スクウェア・エニックスの株主たちも不安を抱いているのか、「FF16」は同社の株価にも影響を与えている。発売直前をピークとして、実際にリリースされた後は右肩下がりを続けているのだ。

「ブランド力が強いRPGゲームは、初動の販売ペースが強い傾向にあります。そう考えると、初動ですらそこまで伸びなかった『FF16』は絶望的かもしれませんね。

前作『FF15』の時はジワ伸びして売れましたが、それは多数のプラットフォームで展開されたことが大きな要因でした。現状、スペック的な問題もあり『FF16』はPS5以外での販売が発表されていないので、このままだと閉じたコンテンツになりかねません」(同)

だが「FF16」のプロデューサー・吉田直樹氏は、発売前から初動ではなく長期の売上で戦うことを明言していた。メディアアーティスト・落合陽一氏との対談では、口コミによって長期的に売れることを狙い、18カ月の売り上げ計画を立てたことを宣言している。

初動売上が低くなることは、最初から計算済みだったのだろう。ただ、現時点で口コミが大荒れしているのは気になるところだが…。今後のアップデートなどで評価が絶賛に変わることを期待したい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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