中日・立浪監督は続投が濃厚? 成績不振でも監督交代しない“親会社の方針”とは

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プロ野球セ・リーグの中日が、最下位からなかなか抜け出せない。東京ヤクルトの不振もあり、チームのひどいありさまは陰に隠れた形だが、借金は二桁に膨れ上がっている。

立浪和義監督の休養論も常に飛び交っているが、過去から続く親会社の「無策」もあり、今後ある程度の期間、監督を続ける見込みが強くなっている。

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2000年以降、セ・リーグにおいて、監督の途中交代があったのは5例、パ・リーグは6例。監督解任に踏み切ったチームは6チーム(オリックス、西武、楽天、横浜、中日、ヤクルト)だ。

いつも動きが早いのはオリックスで、2003年には石毛宏典氏をわずか20試合終了時点で解任している。4月に監督を代えたが、前年最下位だった影響もあったのだろう。

一方で、上層部が重い腰を上げないのが中日。2003年には山田久志氏を120試合終了時点(59勝61敗)で解任、2016年には谷繁元信氏を104試合終了時点(43勝58敗3分)で休養させているが、いずれも8、9月を迎えてからの監督交代劇だった。

ここ20年、中日は解任の動きは見せるものの、スパッと切る勇気がないようだ。

落合博満氏との交渉も停滞?

「セ・リーグ球団の上層部は保守的で、監督交代論が出てもなかなか腰を上げない。

03年の中日の場合はシーズン終盤に山田氏から佐々木恭介氏に引き継がせておいて、次の年に落合博満監督を就任させ8年(04~11年)指揮をとらせた。

ただ、シーズン中に野村克也氏、高木守道氏ら次期監督にある程度目をつけていて、最終的に落合氏にオファーしたという。

中日は早期の交代を好まない。また次期監督の当てもついていない状態で交代させても意味がないと考えているのでは。

落合氏の再登板もウワサされていますが、それが本当なら現コーチ陣の中から『落合派』の人間を暫定指揮官に据えておき、翌年に落合氏に引き継ぐ、という流れが考えられる。

いずれにしても、親会社の中日新聞社が旧態依然とした会社であることは間違いなく、いくらファンがSNSに声を上げたところで早期の立浪監督の更迭に向け動くことはないだろう」(野球記者)

どうやら監督交代させるにしても、かなり先の話になりそうだ。

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