『FF16』が『ピクミン4』に完全敗北…国内パッケージ版売上で圧倒される結果に

『FF16』が『ピクミン4』に完全敗北…国内パッケージ版売上で圧倒される結果に

『FF16』が『ピクミン4』に完全敗北…国内パッケージ版売上で圧倒される結果に (C)PIXTA

発売前から全世界の注目を集めていた、スクウェア・エニックスの超大作RPG『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)。その国内売り上げが任天堂の新作ゲーム『ピクミン4』に敗北してしまったとして、ゲーマーたちを騒然とさせている。

シリーズ最大のヒット作となった「ピクミン4」

『ファミ通.com』が発表した7/17~7/23付けのゲームソフト週間推定販売数ランキングによると、首位を獲得したのは7月21日に発売されたニンテンドースイッチソフト「ピクミン4」。推定販売本数は40万1,853本と、絶好調の数字となっている。

「ピクミン」シリーズは2001年から任天堂が手掛けてきた人気タイトル。ナンバリングタイトルとしては、前作『ピクミン3』から約10年ぶりの新作ということで、発売前から大きな注目を集めていた。

「発売2日で40万本という売れ行きは、かなりの大ヒットと言えるでしょう。あの『FF16』ですら、日本でのパッケージ版初週売り上げは33万6,027本にとどまっていました。

さらに『FF16』は発売から約1カ月が経過した現在の累計売り上げでも40万1,376本で、『ピクミン4』の初動を下回っています。世界累計売上では300万本を突破しているそうですが、少なくとも国内では『ピクミン4』に完敗する結果となりました」(ゲームライター)

大ヒットはスイッチで出したおかげ?

とはいえ、そもそも『ピクミン』シリーズはキラーコンテンツというわけではなかった。

「初代『ピクミン』と『ピクミン2』の国内累計売上は、56万本程度というデータがあります。その後Wii Uで発売された『ピクミン3』に至っては、29万本程度なので、今回の『ピクミン4』が異例のヒット作であることが分かるでしょう」(同)

「ピクミン」シリーズが意外と売れていないことは、任天堂社内の共通認識でもあったようだ。7月20日に公開された「ピクミン4」の開発者インタビューでは、任天堂の代表取締役フェローである宮本茂氏が、同シリーズの売上について《こんなに面白いのになぜもっと爆発的に売れないんだろう?》と疑問に思っていたことを明かしている。

「爆発的なヒットを狙うため、『ピクミン4』では過去作からさまざまな要素がアップデートされています。使える能力のバリエーションが増えただけでなく、“ダンドリ”の戦略性も深まり、1作目と2作目のいいとこどりなゲームになりました。

ただ、同作の売り上げ本数に関しては、開発スタッフの努力も影響しているとは思いますが、単純に“ニンテンドースイッチで発売されたから”という点が大きいかもしれません。

現在、ニンテンドースイッチで発売されるゲームは軒並みヒットしやすい環境となっているため、『ピクミン4』もその恩恵を受けたのではないでしょうか」(同)

実際にスクウェア・エニックスがニンテンドースイッチで発売した『オクトパストラベラー』シリーズは、新規IPにもかかわらず、スマッシュヒットを記録している。技術的に不可能だろうが、もし「FF16」がニンテンドースイッチで発売されていれば、結果は大きく違っていただろう。

文=「まいじつエンタ」編集部

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