『ONE PIECE』エニエス・ロビーの大穴は伏線だった? マザーフレイムとウラヌスの関係

『ONE PIECE』エニエス・ロビーの大穴は伏線だった? マザーフレイムとウラヌスの関係

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

8月7日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併号に掲載された『ONE PIECE』で、作中世界の地形が大変動する事件が描かれた。その元凶として、これまで謎に包まれていた“最後の古代兵器”が関わっているという説があり、読者たちが新たな考察を繰り広げている。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

第1089話『立てこもり事件』の冒頭では、東の海(イーストブルー)をはじめとする4つの海と「偉大なる航路」(グランドライン)の島々で大地震が起きたことが描かれた。これは歴史上類を見ないほどの天変地異であり、世界中の海面が1メートル上昇する結果になったという。

関連性は不明とのことだが、この地震が起きたのはルルシア王国の消滅から6日後の出来事。ルルシア王国の跡地にできた巨大な穴=“海の滝”についても描写されており、明らかに因果関係が匂わされている。

ルルシア王国の消滅は、イム様が五老星に指示して行ったものとされており、空中から降り注ぐ謎の攻撃を受けていた。その影響は島を消滅させるだけにとどまらず、全世界に影響を及ぼすものだったらしい。

なお、ルルシア王国を襲った攻撃には「マザーフレイム」が関わっていることが明かされていたが、今回のエピソードではその新たな情報も登場。ベガパンク(欲)いわく、「マザーフレイム」は未来島エッグヘッドにある「融合炉」(パワープラント)で作られるようだ。

「マザーフレイム」と古代兵器の関係は…?

そんななか読者のあいだで話題となっているのが、「マザーフレイム」と古代兵器「ウラヌス」との関係性だ。

「マザーフレイム」の製造にはベガパンクが関わっていたようだが、革命家ドラゴンは彼について「あからさまな人殺しの道具は作らない」と語っていたことがあった。だとすると、「マザーフレイム」とルルシア王国を消滅させた兵器は別物だったと考えられる。

明らかなオーバーテクノロジーであることを考えると、その兵器は古代兵器の一角である可能性が高い。そして、これまで明かされた情報からすれば、もっとも有力なのは現時点で唯一正体不明の「ウラヌス」だろう。

平和主義のベガパンクは何らかの動力として「マザーフレイム」を発明したが、五老星は自分たちが所有する「ウラヌス」を起動させるために、その出力を利用した…と解釈することができる。

なお、「マザーフレイム」と「ウラヌス」を繋ぐ糸としては、かつてルフィたちが冒険を繰り広げた“司法の島”エニエス・ロビーが重要な意味を帯びてきそうだ。

エニエス・ロビーには巨大な穴が開いており、自然にできたとは思えないほど歪な地形となっている。そしてその穴の様子は、今回ルルシア王国跡地にできた“海の滝”そっくりだった。

しかしイム様と五老星が「マザーフレイム」を使ったのは、今回が初めてだとされている。そうなれば答えは1つ、大昔に「ウラヌス」が別の動力によって起動されたと考えるべきではないだろうか。

物語の中核に浮上してきた古代兵器の影。この先、ルフィたちの冒険を左右するカギとなることは間違いないだろう。

文=Tら
写真=まいじつエンタ