『ジョブチューン』激アマ審査にガッカリ! クレーム恐れて持ち味が消える

(C)TK Kurikawa / Shutterstock

人気バラエティー『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)が、ここのところおかしい。かつては張本勲の「喝!」、セルジオ越後の解説並に辛辣だったジャッジが、すっかり鳴りを潜めてしまったのだ。

番組の看板企画といえば、チェーン店のフードメニューを、ミシュラン獲得といった超一流料理人が忖度なしのジャッジを行うコーナーだ。

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「一流目線では受け入れられない商品に容赦ない本音が浴びせられるため、『言い過ぎ』『チェーン店の苦労も知れ』など、頻繁に炎上することでも有名です」(芸能ライター)

8月5日放送の最新回でジャッジされたのは、ハンバーガーチェーンのフレッシュネスバーガーだった。

審査に臨んだのは、ヒルトンホテルレストラン料理長、5年連続ミシュラン1つ星のフレンチシェフ、日本人初のハンバーガー世界大会出場シェフなど、錚々たる顔ぶれだった。

しかし、今回はどうも様子がおかしい。売上11位・10位とチーズバーガー・サルサバーガーから、いきなり満場一致で合格。その後も合格の札が次々と出されていき、なんと、不合格となったのは7位のソイアボカドバーガーのみだった。

「ツナマヨ炎上騒動」で番組が日和った?

同企画は辛辣な意見が飛び交うことから、緊迫した空気が張り詰めることでおなじみ。

しかし、今回はどのメニューも大方で好評が相次ぐ甘口ジャッジ。審査員も笑顔が多く、和気あいあいとした雰囲気で、いつもの緊張感は全く感じられなかった。

一体、なぜ〝辛辣ジャッジ〟という特色が失われてしまったのか…。

「企画は一流シェフの辛口審査でおなじみですが、審査対象となるのはチェーン店。そのためファンも多く、『俺たちの行きつけを貶すなんて許せん!』『一流店よりチェーン店の方が売れてる!』と怒りや嫉妬を買い、頻繁に炎上していました。

最たる例は、ファミリーマートのツナマヨおにぎりを酷評したシェフが炎上した騒動。店に星1レビューを投稿する荒らし行為にまで発展しました。番組側もいよいよ悪影響を無視できなくなり、不合格でも好意的なコメントをするように、一種の〝ヤラセ〟とも言えるお願いをしていたのでしょう」(同・ライター)

直接の圧力ではない〝空気〟によって、持ち味が失われてしまった「ジョブチューン」。こうした配慮や忖度によって、年々テレビがつまらなくなるのだろう。

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