『ライザのアトリエ』の大ヒットによって、アトリエシリーズはニッチなオタク向けRPGから、日本を代表するRPGへとブランド力が上がった。しかし8月8日にYouTube上で配信された『「アトリエ」シリーズ新作発表会』は、まさかの大荒れとなってしまった…。
ファンの予想を裏切った新作発表
ここ最近の「アトリエ」シリーズでは、『ライザのアトリエ』の続編や過去作である『マリーのアトリエ』のリメイクなどが発表されてきた。そのためファンたちもそろそろ“新しいアトリエ”が見たくなっていたようで、約4年ぶりとなる新作シリーズの発表に大きな期待が集まっていた。
そんななか、新作として発表されたのが『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』。最初に公開されたゲーム映像では、いつもながらの“萌える”キャラクターが多数登場しており、視聴者たちは大興奮していた。
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『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』始動🎊
\”はじめよう。日常を変える冒険を”
コーエーテクモゲームス×アカツキゲームスがおくる、シネマティック錬金術RPG!#レスレリ
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※AppStoreは後日オープン pic.twitter.com/EPnmCZ9Hj8
— レスレリアーナのアトリエ@事前登録受付中 (@Atelier_Resleri) August 8, 2023
しかしその直後、同作がスマートフォンやPCに向けて配信される、いわゆる“ソシャゲ”だったことが発覚。スタミナやガチャ石っぽいものが確認できる、まさに昔ながらのソシャゲといった雰囲気だったため、一転して配信のコメント欄が大荒れしてしまう。
その後も約1時間にわたってコメント欄が荒れ続け、SNS上でも落胆を隠そうとしないファンが続出。《本当に昔からのファンなんだけど裏切られた》《課金じゃなくて錬金がしたい》といった意見が相次いでいる。
ソシャゲ化で失敗しがちなJRPG
アトリエシリーズの新作発表会は、ちょっとした放送事故となってしまった。やはりファンが求めていたのは、フルプライス買い切り型の最新作だったのだろう。
「実は以前からアトリエシリーズでは、『アトリエ クエストボード』や『アトリエオンライン』といったモバイルゲームが作られてきました。しかし、ことごとくサービス終了しており、ヒット作に恵まれていません。
それでも諦めずに新作をリリースしてくるあたり、コーエーテクモとしては、どこかで“ソシャゲで一発当てたい”という思惑があるのかもしれません」(ゲームライター)
人気シリーズがソシャゲに手を出して、人気を維持できず早期にサービス終了を迎えるのは、ゲーム業界ではよく見る流れだ。
たとえば『テイルズ オブ』シリーズも、『テイルズ オブ クレストリア』や『テイルズ オブ ルミナリア』といったスマートフォン向けゲームが短命で終わってしまい、苦戦していた。
アトリエシリーズの新たな“錬金術”は成功するのだろうか。「ライザのアトリエ」のヒットが無駄にならないことを願う。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
Benzoix / PIXTA