FFシリーズ最大のトラウマゲーム?『FF6』で残酷すぎる最期を迎えたキャラ3選

FFシリーズ最大のトラウマゲーム?『FF6』で残酷すぎる最期を迎えたキャラ3選

FFシリーズ最大のトラウマゲーム?『FF6』で残酷すぎる最期を迎えたキャラ3選 (C)PIXTA

大人でものめり込めるシリアスな物語で知られるスクウェア・エニックスのFFシリーズだが、とくに『ファイナルファンタジー6』(FF6)のシナリオはその特徴が強かった。

同作では無残な最期を迎えたキャラクターが数多く存在しており、当時トラウマを植え付けられた人も多い。

<その1>ドマ国民

ドマ王国は、主人公の仲間となる侍・カイエンの出身国。籠城戦を得意とする国だったが、それが仇となり、ガストラ帝国に壊滅させられてしまう。

というのもガストラ帝国の魔導士であるケフカは、ドマ王国の籠城戦に業を煮やし、その領土に流れている川に致死性の毒を流したのだ。

毒の威力は、触れるだけでも即死するほど強烈だった。毒が蔓延するやいなや、ドマ王国の人々は声を上げる間もなく、バタバタと倒れていく。

籠城していた兵士はもちろん全滅。城内にいた国民、そしてカイエンの妻や幼い娘も帰らぬ人になった。ただ1人取り残され絶望するカイエンの姿は、目を覆いたくなる悲惨さだ。

<その2>レオ

レオはガストラ帝国の将軍。卑怯を嫌う人格者で、味方であるはずのケフカから目の敵にされていた。

たびたび衝突していた2人だが、レオが和平交渉のため魔導士の村・サマサを訪れた際、事件が起こる。村にいる幻獣を狙ったケフカが、魔導アーマー部隊を引き連れ村を襲撃したのだ。

ケフカは幻獣を強制的に封印した挙げ句、村人を魔導アーマーで砲撃。主人公パーティ全員が気絶するほどの砲撃のなか、レオだけが立ち上がりケフカに勝負を挑む。

しかし、結果は悲惨だった。ケフカは、レオのガストラ皇帝への忠誠心を逆手にとり、皇帝の幻影を見せて精神的にレオを攻撃。さらにケフカは、打ちひしがれるレオを背後から剣で斬りつける。

高笑いしながらレオをなぶり、動かなくなった彼を投げ捨てるケフカの姿は、まさに極悪非道。レオが善人だった分、卑怯な手口で葬られたことは、後味の悪さを一層際立たせた。

<その3>シド

シドはガストラ帝国で魔導技術を研究していた科学者。主人公パーティの1人、セリスとは祖父と孫のような間柄で、彼女が幼い頃から面倒を見てきた。

世界崩壊イベントの後、2人は孤島に流れつく。1年も昏睡していたセリスをシドは必死に看病し、その甲斐あってセリスは目を覚ます。しかし、今度はシドが衰弱し、寝たきりになってしまう。

すると、セリスが海で魚を獲り、シドに与えながら看病するミニゲームが発生。そこでは、プレイヤーの選択次第でシドが悲しい結末を辿ることになる。

4種類いる魚のうち、「まずい魚」などをシドに与え続けたり、漁に時間がかかって食事のインターバルが空いたりすると、みるみるシドは衰弱。最終的に死亡し、セリスの精神は身投げ寸前に追い込まれてしまう。

ちなみに弱っていったシドは、生への希望を失ったセリフを発するようになる。その作り込みもまた、プレイヤーの胸を締め付けたことだろう。

「FF6」はトラウマになりそうなイベントが満載だった。もしリアルなグラフィックでリメイクされる機会があれば、さらにトラウマを負うプレイヤーが増えてしまうかもしれない。

文=野木

【画像】

Khosro / PIXTA