主人公vs人類に震えたゲーマーたちの記憶…『アーマード・コア』シリーズで伝説と名高い“人類種の天敵ルー…

主人公vs人類に震えたゲーマーたちの記憶…『アーマード・コア』シリーズで伝説と名高い“人類種の天敵ルート”とは

主人公vs人類に震えたゲーマーたちの記憶…『アーマード・コア』シリーズで伝説と名高い“人類種の天敵ルート”とは (C)PIXTA

『アーマード・コア』シリーズの約10年ぶりの新作『アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン』(アーマード・コア6)が8月25日に発売され、レイヴンorリンクスたちは大きな盛り上がりを見せている。

ところで同作も過去シリーズと同じくマルチエンディングが採用されているようだが、ファンのあいだでは伝説として語り継がれているエピソードが存在する。“人類種の天敵”ルートだ…。

主人公が人類の敵に!?

人類種の天敵ルートとは、シリーズ12作目『アーマード・コア フォーアンサー』(ACfA)で描かれた個別エンディング。内容は文字通り、「首輪付き」と呼ばれる主人公が人類種の天敵になってしまうとんでもないストーリーだ。

同作は受けるミッションによってストーリーが分岐するのだが、まずテロリスト集団『ORCA旅団』のミッションを受けていき、ORCA旅団ルートに突入。その後、旅団の中でも異端とされる「オールドキング」という人物からの依頼を受けると、人類種の天敵ルート(虐殺ルート)になる。

このルートで主人公は、まず1機あたり2千万人が住んでいるとされる空飛ぶ居住区「クレイドル」を襲撃。合計約1億人もの人間を虐殺し、それまでゲームのガイド的なポジションだったオペレーターからも「残念だ… お前とは、もう一緒にやれんよ」と見放される。「クレイドル」を1機落とすたびに、オールドキングから「4千万」「6千万」といった通信が入るのが印象的だ。

そしてミッションをクリアすると『インテリオル・ユニオン』という企業から破格の報酬の依頼がくるのだが、これは主人公を粛清するための罠。依頼を受けて現地に行くと、この世界の上位4名のパイロットが勢揃いで待ち構えており、彼らを全てを倒すと人類種の天敵ルートクリアとなる。

自由な選択はマルチエンディングの醍醐味

人類種の天敵ルートをクリアすると、「この後、たった一人のリンクスにより クレイドルは、深刻な出血を強いられる」「人類種の天敵とすら呼ばれた彼は 史上最も多くの人命を奪った個人でもある」といったナレーションが。おそらくもうこの世界に、主人公を止められる武力は存在しないのだろう…。

主人公が純粋な力でやりたい放題するストーリーの内容が、多くのプレイヤーに衝撃を与えたことは言うまでもないだろう。とはいえプレイヤーの選択によって、あらぬ方向に物語が転がっていくという意味では、ある意味マルチエンディングの王道的な楽しみ方と言えるのかもしれない。

同じくフロム・ソフトウェアの『エルデンリング』も、マルチエンディング方式だったが、やはりクセの強いルートがいくつも用意されていた。とくにメインヒロイン的な扱いだったメリナが、主人公の選択に激怒して終わる「狂い火エンド」はかなり印象的だ。なんとなくこのエンディングは、人類種の天敵ルートのようなアンチヒーローな雰囲気を感じさせられた。

「アーマード・コア6」にも、主人公がまさかの方向にサクセスするストーリーは用意されているのだろうか。そもそも人の姿をしていない今作の主人公だが、自由な傭兵ライフを送ってもらいたい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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