『にじさんじ』の箱パワーに陰り? 大人気企画『にじさんじ甲子園』の最高同接が昨年から大幅7万ダウン…そ…

『にじさんじ』の箱パワーに陰り? 大人気企画『にじさんじ甲子園』の最高同接が昨年から大幅7万ダウン…その理由は「スターの不在」か

『にじさんじ』の箱パワーに陰り? 大人気企画『にじさんじ甲子園』の最高同接が昨年から大幅7万ダウン…その理由は「スターの不在」か (C)PIXTA

『にじさんじ甲子園』といえば、人気VTuberグループ『にじさんじ』を代表する大型イベントの1つ。今年は8月11日~13日にかけて本戦が行われ、19日にはエキシビションマッチも大きな盛り上がりを見せた。

しかし同時接続者数(同接)という観点でみると、その人気にわずかな陰りが見え始めているという。

最高同接は7万ダウン

「にじさんじ甲子園」は、野球ゲーム『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』の栄冠ナインを使った企画。『にじさんじ』のライバーたちが監督を務め、同グループのメンバーをもとにした選手を育て上げた後、その実力を競い合うというものだ。

2020年から毎年開催されているが、徐々にその規模が大きくなっており、今年の開催にあたっては協賛としてNTTドコモ『ahamo』やゲーミングPC『GALLERIA』、『nosh-ナッシュ』、『カラオケまねきねこ』の名前が並んでいた。

「元々『にじさんじ』は多数のライバーが参加する、いわゆる“箱企画”を大きな強みとしてきました。『にじさんじ甲子園』はその最たるもので、事前のドラフト会議から本戦に至るまで、数十万人規模の同接を叩き出すことでお馴染みとなっています。

昨年の決勝は、最高同接32万人を記録しており、規模が大きくなった今年はさらなる右肩上がりが期待されていましたね」(VTuberウォッチャー)

しかし今年の『にじさんじ甲子園』は、ドラフト会議こそ20万越えで景気がいい結果となっていたものの、本戦では意外な数字に。本戦Aリーグが20.6万、Bリーグが21.4万、決勝が25.2万という最高同接となった。

いずれも十分すぎるほど高い数字だが、去年と比べて最高同接が大きく下がったことは気がかりだ。

“箱の力”を維持することはできるのか

今年の「にじさんじ甲子園」は、去年よりも監督枠のライバーが2人増え、これまでで最多となる10人の監督体制となっていた。当然、それぞれのファンが配信に訪れることを考えると、同接も高くなるはずだと言える。

逆に去年との違いでいえば、「にじさんじ」で最多チャンネル登録者数を誇る葛葉が監督として参加していないことが挙げられる。そうした面子の違いが、最高同接に影響したという見方もあるようだ。

「仮に葛葉の不在が響いたのだとしても、問題はむしろ新たなスターを発掘できていないことにあるのではないでしょうか。そもそも大型企画が特定のライバーに依存すること自体、リスキーと言わざるを得ません。

最近の『にじさんじ』では、スターと言える配信者をなかなか生みだせておらず、去年5月デビューの壱百満天原サロメがかろうじて挙げられる程度。このまま小粒な配信者が増えていくだけでは、グループ全体の勢いが落ち、お家芸の箱企画にも支障が出るかもしれませんね」(同)

箱企画といえば「にじさんじ」、という誇りを守り続けるためにも、新たなスターの育成に力を入れてほしい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Melpomene / PIXTA