伝説のバンド『チューリップ』今年の紅白出場なるか 8月のNHK特番は出場への布石?

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大晦日におこなわれる『第74回NHK紅白歌合戦』の出場者予想が今年もすでにはじまっている。例年、目玉はだれかということで話題になるが、今年は日本のバンドの歴史を作ってきた『TULIP(チューリップ)』が有力候補だという。

「『チューリップ』は日本の音楽シーンにたいへんな足跡を残してきました。派手なロックとはひと味違う演奏とコーラスで魅了、その地位を確立しました。ヒット曲も多数あるのですが、紅白に出たことがない。いま考えると意外な感じです」(音楽ライター)

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前身は省略するが、バンドは財津和夫をリーダーとして1971年よりプロ活動。『心の旅』(1973年)、『青春の影』(1974年)など大ヒットを連発する。

「『ビートルズ』に憧れて結成されたのは、よく知られた話です。とてもメロディアスできれいな曲が多い。基本はアコースティックギターを中心としたバンドですが、優しい歌詞が女性から人気抜群でした」(前出・音楽ライター)

NHKが『チューリップ』の特番を放送

1989年に解散。その後、再結成と解散を繰り返している。

「財津は2017年にガンを患っていることを公表。もう活動は無理と思われましたが、回復。いまにいたっています」(同)

そこで、なぜ「チューリップ」が今年の紅白出場なのか――。NHKは去る8月、特番で『TULIP50年の軌跡〜密着 ラストツアー』を放送。バンドとしての最後の全国ツアー(7月15日終了)に密着。財津や姫野達也らのメンバーのインタビューも添え、ライブの様子を紹介している。

「『チューリップ』の代表曲はいまでもCMのBGMに使われるほど、その人気は非常に高い。しかし、彼らは紅白に出たことはない。となれば、今年の紅白の目玉として出場依頼したとして不思議ではありません。ラストツアー密着にしても、その伏線だとも考えられます」(音楽雑誌編集者)

「チューリップ」が出るとなれば、紅白が盛り上がることは必至だ。

「ただ少々心配なのは、特番でも財津にやや疲れが見えたことです。やはりガン治療のダメージなのか、弱さが感じられました。なんとか〝初の紅白〟で歌う姿が見たいものです」(前出・音楽雑誌編集者)

NHKの発表が待たれる。

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