『アーマード・コア6』凶悪ボスが弱体化!? バルテウスの異変にファン大荒れ…繰り返される『エルデンリン…

『アーマード・コア6』凶悪ボスが弱体化!? バルテウスの異変にファン大荒れ…繰り返される『エルデンリング』の悲劇

『アーマード・コア6』凶悪ボスが弱体化!? バルテウスの異変にファン大荒れ…繰り返される『エルデンリング』の悲劇 (C)PIXTA

9月11日、『アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン』(アーマード・コア6)において、バランス調整のためのアップデートファイルが配信された。目玉となったのは、これまで強すぎると言われてきた一部ボスの弱体化だ。

同作はいわゆる“フロムゲー”ということもあり、ゲームの難易度が下がることについて賛否両論の声が上がっている。

凶悪ボスの弱体化にがっかりする声

同作は『フロム・ソフトウェア』による人気メカアクションシリーズの最新作。ゲームオーバーからのトライ&エラーを前提としているような難易度の高い設定となっており、とくにメインストーリー上で対峙させられるボスの凶悪さが話題を呼んでいた。

なかでも代表的なのが、画面を埋め尽くすほどのミサイルを射出するトンデモ兵器、通称『バルテウス』。序盤にあたるチャプター1のボスでありながら、まるで『ダークソウル』のボスのような強さを誇り、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けていた。

今回のアップデートでは、そんな『AAP07:BALTEUS』(バルテウス)をはじめ、『IA-13:SEA SPIDER』(シースパイダー)や『IB-01:CEL 240』(アイビス)といった凶悪ボスたちに調整が加えられることに。

パッチノートでは「一部攻撃のバランスを調整」とだけ記されているが、プレイヤーからはその実態が弱体化であることが指摘されている。

このアップデートをめぐり、激怒しているのが、同作に“やりごたえ”を求めるプレイヤーたちだ。SNS上では、《強かったからこそ達成感があったのに》《バルテウス弱体化悲しい。こんなに弱くせんでも》といった意見が相次いでいる。

「ソウルシリーズや『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』などのヒットにより、今やフロムといえば高難易度ゲームというイメージが確立しています。そのため『AC6』を購入したユーザーの中にも、理不尽な強敵との戦いを求めてゲームを買った人も多いでしょう。

とはいえ、ゲームが苦手な層にはかなり厳しい難易度だったので、より幅広い層にリーチするためには当然の修正内容とも言える」(ゲームライター)

フロムゲーに求められているゲーム性は?

昨今のゲーム業界は、どんどんチュートリアルが親切になり、ゲーム性もマイルドになり、「ユーザーフレンドリー」が重視されるようになった。しかしフロムのゲームだけは、開発者だけでなく、ユーザー側の意識もその流れから逸脱しているようだ。

「昨年大ヒットした『エルデンリング』も、強すぎることで話題になったボスキャラクター・ラダーンが弱体化された時に、がっかりするユーザーが続出しました。その頃から“フロムゲー”で理不尽な体験がしたいユーザーと、なるべくフロムなりに『ユーザーフレンドリー』に寄り添いたい開発側で、意識に齟齬があったように思われます」(同)

その一方で、「アーマード・コア」シリーズの古参ファンからは、高すぎるゲーム難易度に苦言を呈する声も上がっていた。

『Steam』のレビューで酷評を書き込んだり、公式アカウントに突撃して暴言を投稿したりと、まさに怒りに火が付きかけていた状況だ。

「ソウルシリーズに代表される『死にゲー』の要素を盛り込んだ『AC6』を、良く思っていない古参ユーザーは存在するようです。彼らが言うには、過去作のやりがいはあくまでハクスラ要素にあり、強大なボスに幾度もゲームオーバーを強いられるのは解釈違いとのことでした」(同)

今回のボス弱体化のアップデートは、そんな古参ファンの声に応える意味があったのかもしれない。

バランス調整という意味では、ライフル系の武器に上方修正が入っており、より幅広いアセンブルでのストーリー攻略が可能になった形だ。ここからハクスラ要素をもっと楽しんでほしい…という開発側のメッセージを読み込むのは、穿ちすぎだろうか。

より幅広い層を獲得するために、ゲーム性をマイルドに調整するのか、それとも高難易度を突き詰めてブランド力を高めるのか。フロムゲーならではの悩みをいかに解決していくのか、気になるところだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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