木曜アニメ『呪術廻戦』と『るろうに剣心』の話題性が段違い…明暗分かれるジャンプアニメ

木曜アニメ『呪術廻戦』と『るろうに剣心』の話題性が段違い…明暗分かれるジャンプアニメ

木曜アニメ『呪術廻戦』と『るろうに剣心』の話題性が段違い…明暗分かれるジャンプアニメ (C)PIXTA

現在、毎週木曜の夜にアニメ『呪術廻戦』(TBS系)と『るろうに剣心』(フジテレビ系)が放送されている。いずれも『週刊少年ジャンプ』の人気漫画を原作とした作品だが、なぜかその話題性には大きな差が開いているようだ。

SNSの投稿数で露呈した格差

『Yahoo!リアルタイム検索』では、SNSで特定のキーワードに言及している投稿を可視化した『ポスト数グラフ』が提供されている。そこで「呪術廻戦」のポスト数を見てみると、30日で合計35万3,651件(10月18日現在)を記録していた。

そしてその数値が跳ね上がるのは、毎週木曜日のアニメ放送直後のことで、直近3週間では9月29日が2万6,519件、10月6日が2万3,615件、10月13日が2万7,908件というポスト数となっている。

それに対して「るろうに剣心」は、9月29日は2,415件、10月6日は2,626件、10月13日は2,140件というポスト数で、30日間の合計は2万3,178件。10倍ほどの差がついている状況だ。

もちろん連載が20年以上前に終了している「るろうに剣心」に対して、「呪術廻戦」は現在も連載が続いており、毎週の「ジャンプ」で話題が途切れないというアドバンテージは大きい。とはいえ、「るろうに剣心」が新たなファン層の獲得に苦戦しており、リバイバルブームを生み出すことに失敗しているのも事実だろう。

ジャンプアニメブームの陰で格差

また、「るろうに剣心」はABEMAの見逃し配信における再生数の数字でも苦戦しているようだ。1話目は13.5万再生を記録しているが、2話目で3.6万再生に激減。その後も数字が跳ねることはなく、4話目以降は3万再生を下回っている。

配信形式はABEMAプレミアム会員限定で、最新話の無料配信は行われていない。そのため、最新話無料配信がある作品よりも数字が伸びにくいのは当然ではあるが、同じ条件の『BLEACH 千年血戦篇』シーズン2は8~10万程度の再生数を保っている。やはり他のジャンプアニメと比べて、今一つ爆発力に欠けている印象だ。

「るろうに剣心」は原作者全面監修のもと、完全新作として制作されており、そのクオリティはきわめて高い。十分大ヒットするポテンシャルがあると思われるが、なぜブームにつながらないのだろうか…。

「ここ数年のジャンプアニメブームで、さまざまな作品が脚光を浴びており、そのなかには『THE FIRST SLAM DUNK』など、はるか昔に原作が完結した作品も含まれています。

とはいえ『SLAM DUNK』はジャンプ黄金時代を代表する作品で、『るろうに剣心』はジャンプ暗黒期の看板作品という違いがあります。リバイバルアニメ化が失敗に終わった『封神演義』も、ジャンプ暗黒期の代表作でしたし、やはり知名度には差があるということでしょうか」(サブカルライター)

しかし「るろうに剣心」が真に勢いを増すのは、「京都編」以降のストーリー。現在放送されているのは、その直前にあたる「東京編」の終盤なので、この先の盛り上がりに期待したい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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