朝ドラ『ブギウギ』、前作『らんまん』超えは不可能? 草彅剛が視聴率回復のカギに

(C)まいじつ

NHK大阪放送局、通称〝BK〟が制作している朝の連続テレビ小説『ブギウギ』。放送当初こそ評判は良かったものの、第4週以降から評価が著しく低下している。

〝ブギの女王〟と呼ばれた戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルに、趣里が主演を務めている。実在人物の名前を変えたフィクションとして、彼女の波乱に満ちた半生を描いていく。

【関連】紅白出場が確定視された神シーン! 朝ドラ『ブギウギ』趣里のラインダンスに称賛の嵐 ほか

「AKはNHK東京、BKはNHK大阪を指しています。かねてより朝ドラファンの間では〝AKよりBKのほうが名作揃い〟といった『AKサゲ』『BKアゲ』の風潮が目立っていましたが、AK制作である『らんまん』で評価が一転。脚本や役者の良さなどが評価され、ネット上に《AKなのにおもしろい》といった反響が相次ぎました。

一方、BK制作である『ブギウギ』は第2週あたりまでは評価が高かったのですが、最近はわざとらしい演技やどこかモヤモヤするストーリーのせいで視聴者離れが加速しています」(ドラマライター)

脚本の雑さが目立つ『ブギウギ』

たとえば第4週の終盤では、主人公のスズ子(趣里)がツヤ(水川あさみ)と梅吉(柳葉敏郎)の本当の子供ではないことが発覚。彼女は香川にある次郎丸家の娘で、女中のキヌ(中越典子)が本当の母親だった。

スズ子の複雑な生い立ちは史実通りだが、真実がバレるリスクがあるにもかかわらず、わざわざ次郎丸家の法事にスズ子を向かわせたり、衝撃的な問題を2話で解決させたりと、奇想天外な脚本が目立つようになった。

現にネット上でも《今更なんで法事に呼んだのかわからないし、香川に行かせる前に両親が本当のことを話さなかった理由もわからない》《史実をちょっと変えたら色々無理出てきた感じ》《こんな大きな問題をわずか2日間で終わりにするってちょっと雑すぎない?》といった声が目立っている。

「『ブギウギ』第1週の週間平均視聴率(世帯)はおよそ16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、第2週は15.6%と、『らんまん』以上の大健闘を見せていました。しかし『らんまん』の場合、物語が進むにつれて視聴率が右肩上がりとなり、第6週は16.5%、第11週になると17.0%超えを記録しています。

対して『ブギウギ』は物語が進むにつれて評価を落としているので、ここから『らんまん』の快進撃を超えられるかどうか…。何のテコ入れもせず、このまま突っ走るとなると先行きは暗いでしょう」(同・ライター)

ちなみに『ブギウギ』第19話では、草彅剛演じる羽鳥善一がついに初登場。この回の世帯視聴率は16.7%と番組最高を記録している。『らんまん』越えのカギを握るのは、やはり草彅か…。

【あわせて読みたい】