アニメ『ウマ娘』第3期はなぜか空気…『ブルアカ』の急成長に危機感を募らせるトレーナーたち

アニメ『ウマ娘』第3期はなぜか空気…『ブルアカ』の急成長に危機感を募らせるトレーナーたち

アニメ『ウマ娘』第3期はなぜか空気…『ブルアカ』の急成長に危機感を募らせるトレーナーたち (C)PIXTA

男性オタク向けソーシャルゲームの界隈では、ここ数年『ウマ娘 プリティーダービー』が圧倒的な覇権を握っていたが、ついにその牙城が揺らぐかもしれない。『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』(ブルアカ)が猛烈な勢いでファンを増やしているのだ。

コミケでは「ブルアカ大陸」が誕生

モバイルゲームなどのデータ分析プラットフォームを提供するSensor Towerは、「ブルアカ」が2023年に大幅な成長を遂げたと報告。データによると、収益とダウンロード数が前年同期比で2倍以上となっており、2023年1月~10月の「日本のモバイルスクワッドRPG収益」では「ウマ娘」『勝利の女神:NIKKE』に続く3位だったという。

また、その勢いがよく伝わってくるのが、同人誌即売会『コミックマーケット』におけるサークル出展数だ。8月12日~13日に開催された“夏コミ”にて、「ブルアカ」のサークル数は894となっており、類似ジャンル内でトップクラスに君臨していた。

さらに12月30日~31日に開催される“冬コミ”では、サークル数が1718へ伸びており、1ホールを埋め尽くすほどの熱気。「ブルアカ島」どころか「ブルアカ大陸」が生まれたとして、驚愕の声が上がっている。

「『ブルアカ』は飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を集めています。その一方で、覇権の立ち位置を脅かされているのが『ウマ娘』。収益では勝っているものの、コミケのサークル数では『ブルアカ』に凌駕されることになってしまいました。

しかも『ウマ娘』は10月からアニメの第3期が放送中で、もっとも盛り上がっているはずのタイミング。ですがサークル数は夏コミが804、冬コミが882で、そこまで増加していないのが気になるところです。アニメの方は申し分なくクオリティが高いのですが…」(ゲームライター)

トラブルを抱えた「ウマ娘」と「ブルアカ」

急成長を遂げている「ブルアカ」だが、必ずしも未来が安泰というわけでもない。韓国ではここしばらく未曽有の炎上事件が起きているからだ。

争点となっているのは、韓国のアニメスタジオ『STUDIO PPURI』に所属するアニメーターの仕事。同社は『ブルーアーカイブ』や『メイプルストーリー』などのアニメPVを手掛けていたのだが、そこで韓国のフェミニズムコミュニティ『Megalia』を象徴するハンドサインが仕込まれていたとして、大きな物議を醸している。

「問題となったハンドサインには男性を侮蔑する意図があるという説もあり、ユーザー側は怒り心頭といった様子ですね。一方、偶然似た手の形になってしまったという反論もありますが、『ブルアカ』に関してはキムヨンハ統括プロデューサーがPV内に『いくつかの不適切な表現が含まれていることを確認しました』として謝罪しており、『メイプルストーリー』でも同じく謝罪をしています」(同・ライター)

他方で「ウマ娘」も、コナミデジタルエンタテインメントから特許権の侵害を指摘され、40億円規模の損害賠償とサービス停止を求められている最中だ。

ソシャゲとしてはこの上なく好調だが、いろいろとトラブルを抱えた2つのタイトル。今後、勢力図が変わっていくのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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