『ONE PIECE』バーソロミュー・くまとルフィはフーシャ村で出会っていた!? 第1100話で衝撃の…

『ONE PIECE』バーソロミュー・くまとルフィはフーシャ村で出会っていた!? 第1100話で衝撃の匂わせ

『ONE PIECE』107巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』のバーソロミュー・くまといえば、「麦わらの一味」と浅からぬ因縁をもつキャラクター。12月4日発売の『週刊少年ジャンプ』2024年1号に掲載された最新話では、くまとルフィが過去に出会っていた可能性が浮上し、多くのファンを驚かせている。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

過去のくまは、難病の娘・ボニーを救うためにDr.ベガパンクのもとを訪問。そこで治療と引き換えに、自身がクローン兵の素体になるという条件を飲んだ。

しかし最新話にあたる第1100話『ありがとうボニー』では、五老星の1人であるジェイガルシア・サターン聖の介入があったことが判明。サターン聖はくまが一切の思考と自我を捨てた「人間兵器」となり、王下七武海に入ることを要求するのだった。この条件を受け入れたくまは、ボニーと引き離されて海へと旅立つことになる──。

注目すべきは、ラストシーンで描かれた1コマ。海賊となったくまが、「東の海(イーストブルー)」を航海しているところが描写されたのだが、その情景はどう見てもフーシャ村だったのだ。

ルフィがくまと初めて直接対面したのは、「シャボンディ諸島」編のはず。しかし今回のエピソードでは、当時15歳のルフィが暮らしていた故郷・フーシャ村に、くまが訪れていたことが示唆されている。

ここから、2人がはるか昔に出会っていた可能性も濃厚になったと言えるだろう。

ルフィはくまの記憶を一切もっていなかったが、くまは「ニキュニキュの実」の能力で、他人の記憶を身体の外に弾き出すこともできる。そのため、実は記憶を抹消されていたのかもしれない。

くまがフーシャ村を訪ねた目的は?

読者のあいだでは、くまがフーシャ村を訪れた理由について考察が白熱。たとえば、五老星の意向を受けてルフィを捜索していたという説が上がっている。

ルフィが食べた「ゴムゴムの実」は、五老星が狙っていた重要な悪魔の実。もともと世界政府の船が輸送していたのを、シャンクスたち「赤髪海賊団」が奪った経緯があった。そこでくまにこの悪魔の実を探す命が下されていたのかもしれない。

ただ、最新話の描写からすると、くまがフーシャ村近海に訪れていたことを世界政府は認識していなかった様子。上からの指令ではなく、あくまで自分の意思で訪れていた可能性が高いだろう。

くまがルフィに会おうとする理由は、いろいろと考えられる。

たとえばバッカニア族の生き残りである父から、「解放の戦士ニカ」の伝説を聞かされていたため、その能力の持ち主に会おうとしたのではないかと推理できるはずだ。この場合、くまがルフィの存在に希望を見出し、世界政府から守ろうとした描写も説明がつく。

また、くまの恩人である革命軍の総司令官・ドラゴンは、言わずと知れたルフィの父親。ドラゴン本人は秘密主義ではあったが、どこかで息子の存在を聞きつけ、会いに来たとも考えられる。

ただでさえ世界の重要な秘密に関わっているくまだが、ルフィの過去にも関係していたという線が濃厚になってきた。くま本人は廃人化させられているが、娘のボニーはいまだ健在なので、今後物語を左右する存在となってくることは間違いないだろう。

あるいはもしかすると、「麦わらの一味」の最後のメンバーとして加入する可能性もあるかもしれない。

文=Tら
写真=まいじつエンタ