『チェンソーマン』第2部の作画に異変? ついにデンジのバトルが描かれるも「何が起きてるのか分からない」…

『チェンソーマン』第2部の作画に異変? ついにデンジのバトルが描かれるも「何が起きてるのか分からない」と物議

『チェンソーマン』第2部の作画に異変? ついにデンジのバトルが描かれるも「何が起きてるのか分からない」と物議 (C)PIXTA

現在『少年ジャンプ+』で連載されている人気漫画『チェンソーマン』第2部が、大きな波紋を呼んでいる。第1部と比べて“作画が激変した”と感じる人が続出しており、作者・藤本タツキのコンディションに心配の声すら上がっている。

戦闘シーンのクオリティに異変?

「チェンソーマン」第2部の舞台となっているのは、第1部完結後、チェンソーマンの存在が知れ渡った世界。公安を辞めて普通の学生になったデンジと、戦争の悪魔と融合した新キャラクターの少女・三鷹アサのW主人公のような形でストーリーが進展している。

ここ最近のエピソードでは、「チェンソーマン教会」の暴走に端を発する抗争が描かれており、デンジと敵キャラクターのバトルが描かれているところだ。しかしその内容こそ絶賛されているものの、作画に関しては違和感を抱く人が多い。

とくに1月10日に配信された第152話では、デンジと武器人間の戦闘シーンの作画をめぐって、《展開めっちゃいいのに何がどうなってるのか分かんない…》《何が何やら…読みづらい》と困惑する声が上がり、「ジャンプ+」のコメント欄でも賛否両論が巻き起こっていた。

「読者からは《絵が雑になった》という指摘が上がっていますが、少なくとも作画的に変化していることは事実です。第1部では描き込みの濃度にメリハリをつけることで、画面を見やすくしていましたが、現在はデンジが背景や他のキャラクターと同化してしまっています。

もともと藤本タツキ氏は画力よりも構図で見せるタイプの作家で、アクションシーンの見せ場では“決め絵”をしっかり作っていましたが、第2部ではそうした作風もブレている印象ですね。決め絵がないため、バトルの展開が分かりにくくなっているんです」(漫画ライター)

映画「レゼ篇」で復活できるのか

とはいえ、「チェンソーマン」の作画は突如ガラリと変わったわけではなく、第2部の序盤では第1部と変わらないクオリティだった。その後、現在に至るまでに、徐々に変化が生じてきた。

「作画の変化に関しては、藤本タツキ氏の労力的な問題があるのかもしれません。時間の余裕がなくなると、その影響は真っ先に作画の描き込みに表れるものです。

とはいえ、『週刊少年ジャンプ』掲載の第1部は週刊連載で、現在は隔週ペースのWeb連載に変わっているため、スケジュール的にはゆるくなっているはずですが…。

ちょうど第2部はアニメ『チェンソーマン』の企画と並行して進められたので、その点で思わぬ負担がかかった可能性もあるでしょう」(同・ライター)

作画の異変は、第2部の単行本売上にも影響を及ぼしているようだ。「チェンソーマン」単行本の初動売上を比較すると、もっとも好調だったのはTVアニメが放送される直前の2021年、10巻や11巻が発売された頃だった。

その後ゆるやかに下降が始まっており、昨年下半期に発売された15巻や16巻は、初動売上が20万部を下回っている。

一時期は「チェンソーマン」はジャンプの次世代を担う作品として、『呪術廻戦』と並び称されていた。作者の実力や作品の魅力は多くの人が認めるところなので、ここからの復活劇に期待したい。

文=「まいじつエンタ」編集部

【画像】

master1305 / PIXTA