「不適切にもほどがある!」への過剰な批判に、大島育宙氏「ドラマが持ち切れる責任の範囲を超えて叩かれている」

東京大学法学部卒の芸人・大島育宙氏が3月31日、自身のYouTubeチャンネルを更新。『ドラマ不適切にもほどがある!』へ過剰な批判が寄せられていることについて、自身の意見を交えて分析した。

『不適切にもほどがある!』は、昭和の体育教師・小川市郎(阿部サダヲ)が1986年から現代にタイムスリップし、“昭和”と“令和”のギャップに苦しむ様をコミカルに描いたコメディドラマ。2024年1月26日~3月29日までTBSで放送され、大きな話題を呼んでいた。

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大島氏は、本作について「圧倒的賛成派みたいな人も、圧倒的批判派、全面否定派みたいな人たちもですね、概ね間違っているというか、概ね物語をちゃんと読めていない」とバッサリ。情報量が多い本作を忙しい現代人がじっくり味わって読む“味読”する状況が無いことに理解を示しつつも、「正当な評価がされないというのはですね、作品にとって結構不幸なこと」と憂いた。

また、性的マイノリティやインティマシーコーディネーターにまつわるエピソードに関しては「明確に否定できるというか、こうすべきだったと言える」と指摘しつつも、それ以外の差別や抑圧、弱者の無視などをきちんと描けていなかったなどの批判が寄せられていることについては「ドラマが本来持っている、そして持ち切れる責任の範囲をですね、圧倒的に超えて叩かれているような印象があります」と述べ、「僕は完全否定派、完全批判派の人たちが言っていることも全く分からないじゃないんだけれども、それって果たして『ふてほど』が背負う責任なのかな? っていうことがすごく多いですね」と疑問を呈した。

視聴者からは「こんなふうに細かく分析した見方をするのが令和人なのか〜」「そこまで突き詰めていくべきなのでしょうか?」などのコメントが寄せられた。

参考:YouTubeチャンネル『大島育宙【エンタメ解説・映画ドラマ考察】』

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