日本のガチ恋オタク文化が海外進出! 人気VTuberが警鐘「おかしな方向になってる」

日本のガチ恋オタク文化が海外進出! 人気VTuberが警鐘「おかしな方向になってる」

日本のガチ恋オタク文化が海外進出! 人気VTuberが警鐘「おかしな方向になってる」 (C)PIXTA

人気ゲーム配信者兼VTuberのkson(ケイソン)が、海外のオタクたちに生じている異変について苦言を呈した。日本の一部に存在する“厄介な風潮”が影響を与えているらしく、VTuber文化そのものに危機が及んでいるという。

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日本の悪い影響を受けてしまった「Weeb」

3月28日、ksonは自身のYouTubeチャンネルで、『こんなのってないよ!』と題した配信を行った。

配信冒頭から、ksonは「由々しき事態」「(VTuberの)文化が終了する、このままでは」と発言。日本産アニメやVTuberが好きな海外のオタク(Weeb)のノリが「おかしな方向」に進んでいるとして、さまざまな問題点を挙げていく。

そもそも日本のVTuber界隈では、いわゆる「ガチ恋勢」や「ユニコーン」と呼ばれるファンたちがいる。彼らは推しVTuberに男の影がちらつくことを嫌う特徴があるのだが、その中には、解釈が違う言動をとっただけで激怒する「ユニコーン厄介過激派」も存在するという。

そして、そんな勢力の影響が海外オタクにも浸透しているようで、「男の影が出た人は全力で叩く、これがWeeb」「これが正しいアイドル文化だ」といった勘違いを生んでしまったそうだ。

Ksonによると、昔のWeebは「本人が幸せならいいんじゃね?」というノリがあったとのこと。

だが、今では日本の一部の「おかしい人たちの声が大きくなりすぎちゃった結果」、海外のオタクたちに過激な思想が広まっているらしい。

それによって、楽しく自由だったはずのVTuberたちの活動が、「奴隷」のようになっており、今後の業界を滅ぼしかねないと警鐘を鳴らしている。

ksonの主張について、ネット上では《ほんとに由々しき事態》《良くない流れになってるなぁ》《日本の変な人の声が高くなった結果、海外勢にそれが正しいんだ!って伝わっちゃうの地獄でしかない》《日本の文化が曲解されて伝わるのは悲しい》と同意する声が続出している。

アイドル売りの弊害が露呈

とはいえ、この問題は日本のVTuber文化が“曲解”されて伝わっていることではなく、むしろファンたちの体質やVTuberの売り方に関わるものだろう。

VTuber事務所によって方針は異なるものの、たとえば『ホロライブ』は「バーチャルアイドル」を標榜しており、ユニコーンやガチ恋勢のファンが多いと言われている。

実際にそうしたファンに配慮し、配信上で男性と関わることを避けようとするメンバーも多い。

“男絡みNG”で有名なメンバーとしては、「ホロライブ」4期生の天音かなたが挙げられるが、先日ちょっとした騒動が起きたばかりだ。

3月31日、男性配信者も参加する『マインクラフト』の公式イベントに参加したときのこと。配信上に男性を映さないよう地面を向いたり、男性の声を入れないようにミュートにしたりする場面があった。

徹底的な男性の回避は、ユニコーンからは絶賛されたものの、外部からは「やりすぎ」との声も上がっている。

とくに「ホロライブ」は海外からの人気が高いグループなので、海外のVTuberファンたちがガチ恋文化の影響を受けるのも、仕方ないことではないだろうか。

ファンの過剰な要求に応える行為が、結果として自分たちの首を絞める結果にならなければいいのだが…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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