昭和の名曲『初恋』現代版MVが炎上!「ぶち壊し」「MV界のデビルマン」

(C)EverGrump / Shutterstock

1983年にリリースされ、52.6万枚を売り上げた、故・村下孝蔵さんによる昭和の名曲『初恋』。発売から40年近くが経った同曲の現代風アレンジMVが公開されたのだが、あまりに残念すぎる出来栄えに批判が殺到しているようだ。

「初恋」は村下さんがデビューして4年目、5枚目のシングルとして発売された楽曲。曲名通り、松下さんが経験した初恋をモチーフに書き下ろされたものだ。

初恋の相手として描かれているのは、中学時代に恋した運動部の女の子。活発で可憐な初恋相手を見つめることしかできなかった後悔と、募っていく恋心が、松下さんの優しい歌声で歌い上げられている。

しかし、今回公開されたMVでは、松下さんの楽曲から感じられる情緒や、初恋らしい甘酸っぱい情景が一切感じられない仕上がりに。現代風にアレンジされたビデオでは、女子学生が男子学生に恋をした設定で描かれていた。

恋心を打ち明けられずに甘酸っぱい恋をしているかと思いきや、女子学生は男子学生をスマホでパシャパシャと撮影。ストーカーのごとく男子学生を追いかけ回し、しまいには男子学生に煙たがられてしまう。

結局、女子学生は、男子学生とギクシャクしたまま卒業式を迎える。エンディングでは、ギクシャクするきっかけとなったスマホでの撮影を再開させるも、告白には至らず。初恋が叶わなかった女子学生の一部始終が詰め込まれていた。

曲解すぎるMVに批判の嵐!

当初はMVの公開に歓喜していたファンも多かったが、あまりに無惨な出来栄えに批判や悲しみの声が続出。ネット上には、

《「初恋」はこんなに軽いものではない…》
《村下孝蔵さんの初恋の世界が台無し ぶち壊し》
《すごく期待していたのですが、こんなにクオリティーが低いと思わなかった。思わず泣けてきました》
《名曲なのに…なんで…》
《あの歌詞の世界をどう解釈したら、こんなにかけ離れた映像になるのか説明してほしい》
《これほどのアンチプロモーションもなかなかできることやない。現代クリエイターの読解力の無さがよくわかる作品です》
《MV界のデビルマンだなこれ》
《曲は確実に名曲ですが、このMVは曲の世界観とミスマッチですね。歌声に被せて演者さんのセリフ音声入れるのもチョット…》

といったコメントが溢れ返っている。

MVは3月4日時点ですでに9万回以上再生されているが、YouTubeでの高評価はおよそ1800件ほど。このMVをきっかけに「初恋」を知った若い世代たちは、一体何を思うのだろうか…。

【あわせて読みたい】