ドキュメンタリー映画『戦場記者』にツッコミ殺到!「これだからTBSは…」

(C)Sandy Schulze / Shutterstock

12月16日に全国公開される映画『戦場記者』のビジュアルが公開され、ネット上で物議を醸している。

同映画は、TBS記者・須賀川拓氏による監督作品。今年3月にTBSドキュメンタリー映画祭で上映された『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』を基に、さらなる取材を重ね、戦地の状況や社会問題を伝えていく。

公開を前にポスターが解禁されたのだが、撮影場所が「戦場ではない」として、ネット上で物議を醸している。

ビジュアルには「世界の戦地を徹底的に歩き浮かび上がった理不尽かつ残酷な現実とは――。戦争の被害者は一体誰なのか――。」というコピーと共に、破壊された建物の瓦礫の前に佇む須賀川記者の姿が写っている。

一見すると戦争の壮絶さが伝わってくる迫力ある写真だが、実はこの建物、戦争で破壊されたものではないのだという…。

戦場じゃなくて爆発事故の現場?

「いかにも戦争で破壊されたような雰囲気を漂わせていますが、実はここは2020年8月にレバノンのベイルート港で発生した、爆発事故の現場なんです。当時、日本から脱出しカルロス・ゴーン氏が滞在していたこともあり、覚えている人も多いでしょう。爆発した倉庫を前に大きく『戦争記者』といった文字が躍っていたら、ほとんどの人は戦争によって破壊されたと思ってしまうでしょう」(ネットニュースサイト編集者)

ネット上では

《あ、ベイルートの倉庫爆発事故の現場だ! 何が戦場だよ、これだからTBSは…》
《世界の戦地を歩きと言いつつ、撮影地は戦場でないレバノンって…》
《この写真、レバノンの爆発事故現場ですよね? フェイクニュースを批判する人が、フェイクを流すとは》
《こんな広告、この映画の信頼性はゼロって言ってるようなもんだよ。こういうのを、フェイクドキュメンタリー映画っていうんだっけ?》
《背景は戦場ではなく、爆発事故現場と速攻でバレる理不尽かつ残酷な現実》

などといったように、大ブーイングが吹き荒れている。

映画の公式ツイッターの説明欄には、《フェイクニュースが横行する世界、地球の裏側で真実を目撃しているひとりの日本人がいる――。テレビ報道を超え、戦地やそこに暮らす人々のリアルに踏み込んでいく須賀川拓の視点が映し出すものは――》などと記されているが、記者自らフェイクニュースを垂れ流すとは…。

実際の映画は迫真極まるリアリティーであることを期待したいところだ。

【あわせて読みたい】