メディアの無慈悲な“無加工晒し”で活動休止へ…JKインフルエンサーに同情

(C)fizkes / Shutterstock

現役高校生インフルエンサー・すなずりかりんが、2月28日にTikTokでの活動休止を示唆したとして話題になっている。

すなずりはこの日TikTokを更新し、ダンス動画の字幕で「近日tiktokの活動を休止するかもしれないです。応援してくれてるみなさんごめんなさい」と報告した。

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理由については明かしていないが、ここ最近ネット上に悪意ある動画が拡散されたため、これが原因ではないかとの見方が強い。

「2月末、TikTok上ですなずりの動画が拡散され、またたく間に話題になりました。内容は、フィルター加工で映った映像と、無加工の状態でコメントするウェブメディアの動画をつなぎ合わせたもの。

このビフォーアフター、特に鼻があまりにも別人だとして、人気コミックス『ワンピース』の登場キャラ・バスコショットとの侮辱的なあだ名をつけられる誹謗中傷被害に遭っていました」(週刊誌記者A)

反ルッキズムの中で“ルックス至上主義”加速

このあまりにも悲劇的な顛末には、日頃口の悪いネット民も、さすがに同情した模様。

《Z世代って他人の顔を評価することに抵抗ないよな》《今の十代はゴリッゴリに加工されたインスタグラマーやティックトッカーと自分の顔を比較して、精神的な病になったりするらしいな》《これぐらいなら言うほど加工されとらんわ》《本当にかわいそう めっちゃ可愛いやん普通に》といった反応が見られている。

あまりに同情を買ったためか、無加工動画を掲載したサイトに対して《単純に写りが悪い》《ほかの女の子の方も見てみて、世界一写り悪い》《必ず写り盛れないから誰でも文句言われてるよね。公式も気使えばいいのに》といった声が。

カメラマンが酷いのか、クソ加工したのか定かではないが、映えていない動画を無配慮でさらしたことに批判が相次いでいる。

「現在、容姿で人を判断するのは良くないとして、世界中で反ルッキズムが主流になっています。しかし皮肉なことに、現実ではインスタグラムやTikTokの影響により、むしろ若者の間でルックス至上主義が加速している。この逆転現象は、いつかどこかで大きな歪みを生むことになるでしょう」(週刊誌記者B)

ドラマや映画、バラエティーといった無加工が基本の媒体では、姿を見せることすら許されない時代が来ようとしている。

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