プロ野球“ダメ助っ人”がメジャーで活躍中! 巨人を2カ月で契約解除も…

(C)Beto Chagas/ Shutterstock 

6月だけで14本のホームランを放ち、目下ア・リーグホームラン王を独走するロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。投げてもメジャートップの奪三振率を誇り、もはやその活躍は説明不要だろう。

大谷は今や、日本球界からメジャーへ渡った選手で、最も活躍していると言える。しかしその裏で、日本球界からメジャーへ渡った助っ人選手も活躍しているのをご存知だろうか。

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昨年まで東京ヤクルトスワローズで守護神を務めていたスコット・マクガフは、その筆頭と言えるかもしれない。

彼は守護神としてチームの二連覇に貢献するも、契約が折り合わず昨年限りで退団。今季はメジャーリーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍し、ここまで防御率3.00、12ホールド、6セーブの成績を残し、リリーフとして活躍している。

北海道日本ハムファイターズで2016~17の2年間活躍したクリス・マーティンも、37歳ながらバリバリのメジャーリーガーだ。マーティンはNPB在籍2年間で48ホールド、22セーブを挙げ、防御率は2年とも1点台前半とリリーフで大活躍。

翌年からメジャーに渡り、ここでも成功を収め、今季はレッドソックスと2年1750万ドル(約25億3750万円)の大型契約、13ホールド防御率1点台を誇っている。日本ハムへ移籍する以前にも、コロラド・ロッキーズや名門ニューヨーク・ヤンキースでプレーしていたため、元々メジャーで活躍する下地はあったのかもしれない。

ダメ助っ人が本来の力を発揮することも

日本で〝ダメ助っ人〟と揶揄された選手も、メジャーで花を開かせるケースがある。

3月のWBCでメキシコ代表に選出されたワシントン・ナショナルズのジョーイ・メネセスは、今季の打率3割付近をマーク。しかし、日本時代は19年にオリックス・バファローズに在籍したのみで、禁止薬物のドーピングが発覚し、開幕2カ月で退団している。

今季メジャーで80試合に出場し、打率.263、20本、66点とパンチ力のある打撃を見せているテキサス・レンジャーズのアドリス・ガルシアは、2016年に巨人に在籍していた。しかし、出場試合はわずか4試合、7打数無安打3三振と全くいいところがなく、2カ月で契約を解除されている。

その後、アメリカに渡っても思うような結果を残せていなかったが、一昨年にオールスター初出場、新人王候補になるなど大活躍だ。

WBCで3度も世界一になっている日本は、やはり世界屈指の野球大国なのだろう。

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