藤浪晋太郎の“電撃移籍”はただの厄介払い? 即マイナー降格の可能性

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今年からアメリカメジャーリーグへ渡った藤浪晋太郎が、オークランド・アスレチックスからボルチモア・オリオールズへと電撃トレードされた。

発表があったのは日本時間7月20日。藤浪の7月月間成績は7試合登板で2勝1敗1ホールド、防御率2.25と好調で、トレード期限の8月1日を前に放出された形だ。

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「開幕当初は先発だった藤浪ですが、制球難が露呈するとすぐに打ち込まれ、防御率10点台というマイナー降格レベルの成績が続きました。しかし、中継ぎに配置転換されてからは徐々に安定し、6月以降の防御率は3.26。6月20日から11試合連続無四球を続けるなど、制球力は修正されています」(スポーツ紙記者)

しかし、徐々に好調を見せているとはいえ、今季は34試合登板で5勝8敗3ホールドと黒星先行。防御率も8.57と依然として高く、メジャーリーガーと渡り合えるようなレベルではない。

弱小チームのお情け起用は強豪チームでは…

そもそも、今回のトレードは、アスレチックスの〝厄介払い〟とも…。

「これは、防御率8点台の選手をこれ以上飼いたくないというチームの思惑でしょう。藤浪の年俸はチーム5番目に高く、コスパは最悪。交換相手がマイナーリーグ・3Aの格下選手であることからも、〝高額年俸を追い出したかった〟という意図があったことは明らかです」(同)

移籍先で出番があるかも、大変厳しいものがあるという。

「アスレチックスはメジャーの歴史上最多敗戦すら記録しそうな弱小球団ですが、オリオールズは貯金21で、ア・リーグ東地区の首位を独走している強豪チーム。藤浪のような炎上投手に、出番が与えられるかは不透明です。移籍後にすぐにマイナー降格の可能性もある。

そもそも、藤浪があの成績でマイナー降格しなかったのは、アスレチックスとの間に『マイナーへ落とせない契約』があったとすら言われている。無理に起用していただけで実質的には戦力の構想外であり、オフにはオリオールズを自由契約になるのが濃厚でしょう」(同)

ここ最近の好投はまぐれなのか適応なのか。藤浪の真価はこれから問われそうだ。

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