「鬼滅の刃でしか見たことない」ビッグモーターの“経営計画書”に驚きの声

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保険金不正請求疑惑が社会問題化している中古車販売大手『ビッグモーター』の経営計画書がSNSで拡散され、物議を醸している。

一時、フリマアプリに出品されていたビッグモーターの経営計画書。どうやら元社員が騒動に便乗して流出させたようだ。

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経営計画書はすでに複数のメディアが入手しており、あまりにも現実離れした内容が情報番組などで暴露されてきた。

気になる中身だが、「経営には強い意志と燃える闘魂が必要」などと書かれており、かなりの体育会系であることがわかる。

また、社員は「幸せだなあ! 俺(私)はツいてる! やってやれないことはない。やらずにできるわけがない」という言葉を毎朝唱和することが義務付けられているようだ。

さらに「結婚式は売り出し日を外して予定を組む」など、プライベートよりも、仕事を優先することが求められている。

中でもあまりに衝撃的だったのは「生殺与奪権」なるパワーワードだ。

冨岡義勇もビックリな「生殺与奪権」

これは社員が目標を達成出来なかった場合、上司が部下をその場でクビにすることができるということ。にわかには信じられないが、売り上げのためには、社員の人権など一切考慮しないようだ。

ネット民たちは、《生殺与奪なんて言葉、鬼滅の刃でしか見たことないぞ》《幹部に部下の生殺与奪の権利を握らせるとか鬼滅の刃やん》と恐れおののいている。

そんな中、ネット上ではビッグモーターの経営計画書が「知床遊覧船沈没事故」を引き起こした知床遊覧船のコンサルを務めた人物に強い影響を受けているのではないか、と指摘する声が浮上し、ネット上をザワつかせている。

「実は『生殺与奪権』を経営計画書に取り入れている会社は意外と多いのです。知床遊覧船をコンサルした会社は、『上司の独断と偏見で部下を評価していい』と堂々と謳っています。

また、ビーズクッションでおなじみの『Yogibo』もこのコンサル会社の影響を受けており、経営計画書には、社長との飲み会でのルールを指定。『グラスの中身や料理の状態などにも目配りできれば、上司やお客様、飲食店からの評価が上がる』などと明記されています」(流通ジャーナリスト)

ビッグモーターが設置した外部の調査委員会がまとめた報告書には、「ドライバーで車体をひっかいて傷をつける」など、数々の不正が列挙されおり、調査対象となった2717件のうち、44%にあたる1198件が「何らかの不適切な行為が行われた疑いがある案件」としている。

ビッグモーターに車検や修理を依頼したユーザーは今頃、真っ青になっていることだろう。

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