地上波テレビで音楽番組増加のワケ 日本テレビも有働由美子でゴールデン帯に放送開始 YouTubeとの差別化に挑戦?

有働由美子 

有働由美子 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

音楽番組は斜陽産業のテレビ業界を救うコンテンツになるのか?

来春で『news zero』(日本テレビ系)を卒業するフリーアナウンサー・有働由美子が、同局の音楽番組MCを務めることが発表された。

有働は「zero」卒業に伴い、新たにスタートする音楽番組MCへスライドされる形に。番組名や放送時間などは未定だが、終了が決まっている『世界一受けたい授業』枠の土曜20時台が有力視されている。


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「現在、日テレ系の音楽番組は、深夜の『バズリズム02』、特番の『ベストアーティスト』『THE MUSIC DAY』『発表! 今年イチバン聴いた歌』くらい。ゴールデンタイムのレギュラー音楽番組となると、2011年から14年まで水曜19時から放送されていた『1番ソングSHOW』以来、10年ぶりとなります」(テレビ誌ライター)

有働はNHKの局アナ時代、『NHK紅白歌合戦』に2001~03年の3年連続で紅組司会を担当。退局後の12~15年にも総合司会を務めており、音楽番組での経験と実績がある。音楽番組MCとしては適任だろう。

YouTubeとの差別化で各局が音楽番組を放送

音楽番組といえば、CD不況に伴い、その姿を消していたが、近年は『CDTV ライブ!ライブ!』(TBS系)、『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ系)、『Venue101』『うたコン』(ともにNHK)など、徐々に復活している。

日テレもこの流れに乗り、10年ぶりのゴールデンタイム音楽番組を復活させる運びとなったが、この要因として考えられるのは一体…。

「御存知の通り、テレビはYouTubeをはじめとした動画コンテンツに地位を脅かされている。特にお笑いやバラエティーは、YouTubeの方が面白いとして、視聴者が流れて行っています。

翻って、ドラマや歌番組といったジャンルはYouTubeになく、この分野はテレビ独自の強みでもある。ライバルが不得意なジャンルを攻めて差別化し、テレビに顧客を留めようという狙いもあるのでは」(メディアアナリスト)

個別のミュージックチャンネルしかないYouTubeに対し、アーティストが一堂に会するのはテレビならではの強み。

YouTubeやSNSでの人気アーティストが出演すれば、ネットでも盛り上がることだろう。

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