2023年秋ドラマは駄作のオンパレード! 視聴者をガッカリさせた『トクメイ』『ONE DAY』『いちばん好きな花』

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

2023年秋も多くのドラマが放送されたが、もちろん全作品が好評を博していたわけではない。

橋本環奈の『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)は、警視庁の特別会計係という仕事にフォーカスをあてた作品。しかし、コメディ要素や理不尽な捜査方針などで視聴者をシラケさせた。

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平均世帯視聴率は初回6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)から、最終回は4.5%にまで落ち込んでいる。お仕事ドラマは人気コンテンツだが、多種多様な仕事を紹介してしまい、飽和状態に。さらに、作品がテンプレ化ししているため、視聴者が飽きてしまうのだろう。

二宮和也、中谷美紀、大沢たかおによるトリプル主演ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)も悪い意味で話題になった。月9ブランドを背負い、豪華キャストで固めた作品だったが、トリプル主演が仇となる。

「3人の視点が目まぐるしく変わる演出や、一部パートが不評でした。『ONE DAY』は初回視聴率7.8%でしたが、最終回は5.3%。月9作品は『真夏のシンデレラ』に続いて、2作連続で平均視聴率ワーストを更新しています」(ドラマライター)

視聴者を最もイライラさせた『いちばんすきな花』

トリプル主演の上をいくのが、多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠のクアトロ主演作『いちばんすきな花』(フジテレビ系)。「男女の間に友情は成立するのか?」をテーマにしたドラマだ。

脚本は、昨年の大ヒットドラマ『silent』(同系)の生方美久氏だったため、かなり期待されていたが、登場人物たちの性格の悪さが際立っていた。

主演4人は自身の〝繊細さ〟を事あるごとにアピール。しかし、5人目のメンバーが加わると立場が逆転。今まで疎外感を抱く側だったが、疎外感を抱かせる側に。エモい要素満載で女性視聴者にウケそうだったが、視聴率は初回5.9%、最終回5.3%で終わった。

もはや視聴率ではドラマの面白さを語れないのは間違いない。来年のドラマに期待だ。

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