元放送作家・長谷川良品氏、フジテレビの放送番組審議会を猛批判。「テレビがつまらなくなってしまった要因は…」

元放送作家の長谷川良品氏が14日、YouTubeに動画を投稿。フジテレビが発表した放送番組審議会の議事録の内容に「人権意識に欠けた表現が盛り込まれている」と苦言を呈した。

フジテレビは1月10日に開いた番組審議会で「人権はもちろん大切だが、人権をうたえばうたう程、テレビだけが宙に浮いてしまって堅苦しい箱になってしまう」などと委員から発言があった。

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この指摘がホームページ(HP)に議事録として掲載され、人権意識をないがしろにして、番組の面白さを重視する姿勢に見えると批判が集まっている。

長谷川氏は動画で「まず指摘しておきたいのは、自分たちの無能(さ)を棚に上げ、テレビがつまらなくなってしまった要因を、人権意識の高まりなどコンプライアンス強化に絡めて責任逃れに終始するのを、やめにしませんかということ」と発言。人権に配慮するとテレビが面白くなくなる、と受け取られかねないフジテレビの表現は、安い居酒屋で遠い目をしながら「昔は良かった」と郷愁にふける中年男性と同じレベルだと厳しい言葉を並べた。

長谷川氏は「本来は優秀なクリエイターであればあるほど、こうしたコンプライアンス意識をむしろ面白くするための“かせ”と捉える」と指摘し「制約があるから面白いものが作れるわけです」「テレビにはテレビの表現がある、と前向きに捉えるべき」と説く。

議事録の文言を「人権意識の欠如がいい表現につながるというような口ぶり」だとして「“いけにえ”を伴う表現」と断じた。脚本家、放送作家らからなる委員の面々について「そもそもテレビと接点のある方々」とも批判。「果たしてこんな底の浅い、稚拙なテレビに未来はあるのでしょうか」とこき下ろした。

動画の視聴者も「人権を重んずると面白い番組が作れないってか。じゃあ作らんでいいよ」「自分たちの番組がつまらなくて衰退してるのに人権を理由に被害者面するのは最低」と長谷川氏に同調し、フジテレビを批判している。

参考:YouTube公式チャンネル長谷川良品「テレビ悲報ch」

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