フジテレビ、番組審議会議事録が物議。「表現の多様性」訴えも、著名人から人権意識の重要性訴える声多数

フジテレビが1月に開催した番組審査会の議事録に違和感を訴える声が相次いでいる。人権意識とテレビ表現に関する委員の意見に対し、著名人らが2月13〜14日にかけて続々と声を上げた。

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フジテレビのホームページ(HP)によると、2024年1月10日の番組審議会は「テレビと人権」というテーマで話し合われた。

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委員(8人、委員長、副委員長含む)からは「人権はもちろん大切だが、人権をうたえばうたう程、テレビだけが宙に浮いてしまって堅苦しい箱になってしまう」「人権意識が強くなりすぎると良い表現ができなくなり、テレビ局の挑戦も締め付けられ、番組がつまらなくなり、世の中から見捨てられてしまうのではないか」といった意見が出たという。

国際人権NGOのヒューマンライツ・ナウ副理事長の伊藤和子氏が2月12日、HPのリンクを添えて「フジTV番組審議会に驚愕」とX(旧Twitter)に投稿。これが拡散され、13日には週刊誌に報じられると、ネットユーザーの間に驚きが広がった。

ネット上の誹謗中傷を受けたとされる故・木村花さんの母響子さんは同日、伊藤氏の投稿を引用し「だから命が奪われる」「人とモノの違いがわからない ただ消費して 潰していくだけ」と嘆いている。

元放送作家の長谷川良品氏も「人権意識の極めて低いテレビ局が自分のことは棚に上げやたら人権を叫び、他者を追及する材料にするから世の中から見捨てられる」と喝破した。

ジャーナリストの北丸雄二氏は「人権充満の米国TVドラマもNetflixもフジの100倍面白い」と皮肉った。また一般ネットユーザーも「人権意識をもう少し持てば良いのに……」「こんなもん許されるか」といった反応があった。

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