茂木健一郎氏、日本のお笑い文化に警鐘「松本人志は小学校5年生レベル」知性を備えるべきと指摘

脳科学者の茂木健一郎氏が2月20日、YouTubeに動画を投稿し、日本のお笑い文化に知性が足りないと指摘。「非常に危機的な状況」と強い言葉で疑問を呈した。

茂木氏は18日にX(旧Twitter)を更新し、「日本のお笑い芸人で、鋭利な刃物のようなシャープさを感じさせる人は皆無かも。それがこの国の不幸」と述べていた。

YouTubeで茂木氏は、“日本の笑いの日本社会における位置”について問題提起。NHKをはじめ、主要メディアがお笑い芸人をMCに起用し、主要な役割を担わせ、お笑い芸人が“主要な場所を占めているように見える”と疑問視した。

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茂木氏はイーロン・マスクの火星移住計画に影響を与えたとされるSFシリーズ、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』などを例に挙げた。外国には政治や文化とかに関して鋭い洞察を備えたコメディ、笑いの文化が存在するものの、古典落語を除き日本のお笑い文化はそのような発達を遂げていないと指摘する。

文化の発展に向けて、知性を備えたお笑いやコメディの存在が欠かせないという茂木氏は「(日本のお笑いは)小学校5年生ぐらいのことをやって、腕があるとかとか言ってるわけですよ」と松本人志の名を挙げ批判。そのような文化が一部あってもいいとしながらも、日本のお笑い文化について“非常に危機的な状況”と表現している。「知性の最高の形態はコメディなんですよ」と何度も繰り返した茂木氏は「それ(知性)が日本のお笑いにありますか?ないよね。小学校5年生レベルだから」と主張した。

「彼らが出ているテレビ番組とか、プラグを抜きたいです。関係ないんで、日本の未来とは」と糾弾した茂木氏の指摘に、視聴者からは「この動画見て、笑いとは?知性とは?と考えさせられました」「批評がないのは確かで、お笑いだけじゃないですね」と同意する声が寄せられている。

■参考:YouTube公式チャンネル「茂木健一郎の脳の教養チャンネル」

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