楽天Gの金融子会社統合は「楽天カード」の切り売りか。堀江貴文氏が見解「資金的には追い込まれているということの裏返し」

実業家の堀江貴文氏が4月1日、自身のYouTubeチャンネルを更新。楽天グループが金融子会社を統合すると方針を固めたことに対し、中核事業の楽天カードが切り売りされてしまう可能性があるという自身の見解を述べた。

2024年4月1日に楽天グループは楽天銀行・楽天証券ホールディングス・楽天カードなどのグループの金融子会社を再編し、1つのグループに集約する検討に入ることを明らかにした。

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堀江氏は、金融子会社を統合する目的について「時価総額次第では楽天グループが7~8割、楽天銀行の株を握ることになるが、資金の流動性の観点や資金調達の観点からも20%とか、多分売らなければならなくなる。売ったら、その分資金調達ができるわけですよね。今年、来年と控えている数千億円単位の社債の償還、こちらのほうにあてるという皮算用なのではないかと思います」と説明した。

また、「楽天カードは、楽天グループの言わば中核事業です。楽天カード、楽天ポイントは楽天の業績を支える成長ドライバーであることは間違いない」と主張したうえで「(上場している)楽天銀行に合併することは、一部を切り売りすることとイコールなんですね」と解説。「つまり、楽天は金融事業の虎の子である楽天カードを売らざるを得ないぐらい、今資金的には追い込まれているということの裏返しだと思います」と続けた。

さらに堀江氏は「(楽天銀行の株が)一部でも外部株主のものになってしまうと、今までのように楽天ポイントを自由に操って、楽天SPU(スーパーポイントプログラム)の自由度がかなり減ってしまうんではないかなと」と見解を示した。

動画の後半では「楽天カード、ポイントは(株式を)100%持っているということがすごく大事で、この状況でなくなってしまうと、楽天の本業である、楽天市場の市場価値も下がる可能性がある」と主張し、金融事業再編の前に、新規事業開拓を狙う大手企業からのTOBがかかってくる可能性も示唆した。

動画へのコメントでは、「楽天解説、待ってました!」「このニュースで、楽天Grの株価が一気に持ち直したな。TOBに向けて群がってるねぇ。」などといった声が寄せられている。

参考:YouTube チャンネル「堀江貴文 ホリエモン 」

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